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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年01月09日(金) 眠れるけど眠れない 別に隠しているわけではないが、僕は睡眠薬を服用しています。
ユーロジン2.0mgとロラメット1.0。
ユーロジンは短期型と言われるタイプで、普通は寝つきを良くするために使われるものですが、僕の場合には「熟睡感に乏しい不眠」を解消するために使っています。使わなくても眠れるのですが、朝起きたときに「眠った」という実感がまるで伴いません。これが数日続くと脳が過労状態になるのか、深いうつがやってきます。
ロラメットのほうは中期型というタイプで、早期覚醒(朝早く目が覚めてしまうという障害)に効果があります。ついでにこれは蓄積効果があって、日中もある程度の効果が残るので、神経症・うつ病・統合失調症のいずれにも効果があり、飲んでいる人はかなり多いのではないかと思います。効きすぎると朝起きられなくて、ちょっと困りますが。
欝だよぉ〜と言って寝ていても良ければ、このふたつの薬は要らないのだけれど、壊れてしまった睡眠中枢の代わりをさせる何かがないと、リズム正しい生活が送っていけません。
実は今週、久しぶりに夜寝る前の薬を飲み忘れ(実は間違えて朝の薬を飲んだ)、そのまま寝てしまった晩が一回ありました。「なんか、夢をいっぱい見る夜だな〜」と思っていたのですが、朝起きて事態に気がつきました。本人は夢を見ていると思っていても、実はレム睡眠の時にほとんど覚醒しているのだそうです。妻には、「いびきをかいて寝ていた」ようにしか見えなかったそうですが・・・。
体は休まっているのでしょうが、頭のほうは徹夜したのと同じ疲労状態で、その日一日、出勤したけど仕事になりませんでした(ああ、さらりーまんて楽)。
ソブラエティの長い仲間でも、睡眠薬の手放せない人は結構います。ただ、ハルシオンのような強力な薬を長期間使っている人は知りませんけどね。
かわいそうなのは薬物依存も併発した人たちで、彼らは「2倍飲めば、2倍効くだろう」という強迫観念から自由になることは難しいらしいのです。薬物での失敗は、簡単にアルコールでの失敗につながるので、生活に障害があっても医者が睡眠薬や安定剤を処方しません。
もっとも僕にも、もう医者はワイパックスなどの抗不安剤は処方してくれませんが(アルコールと同じ作用があるから)。
大多数のアルコホーリクにとって、向精神薬は必要の無いものです。無用な危険は避けたほうがいいでしょう。一方、薬中の人にとってみれば、処方薬なんて眠くなりもしないものだとか。
ひとつ、医師に相談なく薬の服用を中止するのは、医師に相談なく倍量服用するのと同じぐらい危険だということは、お伝えしておきたい。
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