ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年01月03日(土) 自らが無力であるからこそ 昨日の電話の番号へかけ直してみました。亡くなっていたのは、妻の手話サークルの友人だと判明しました。自殺であったそうです。
交通事故死の3倍以上の人口が、毎年自殺で失われていく。なのにそれに対する対策が十分に行われているとは思えません。昔の研究ではアルコール依存症者の死因のトップが自殺で、次が事故、内臓疾患はその後で、一番多かったのは「不明」でした。最近では依存症は研究対象として人気がないというお話なので、こうした研究が今も続けられているかは知りません。
1998年から自殺が急増したことは新聞などでも報じられています。増えたのは男性で、50〜64才の年齢層だとか。やっぱり背景に長引く不景気の影響があるのでしょうか。大都市では実数は多いのですが、人口比で見ると実は田舎のほうが多いのです。都市部のほうが、なんだかんだ言っても仕事があるからなのかもしれません。
犯罪も増えています。先日も妻が車を文化センターの駐車場に止めている間に、車内を物色されました(ロックはしてあったそうですが)。もっとも窓ガラスを割られなかったぶんだけ幸運であったのかもしれません。
新聞はそんなことは書かないだろうけど、今後は経済的中流層が崩れて、貧富の差が広がっていくでしょう。僕は真ん中の線より上には行けないでしょう。年収も百万円以上減りました。変わらず暮らしていけるのは車のローンが終わったからに過ぎません。数年後に今の会社が存続しているかわかりません。
まあ、経済的不安の無い人なんてこの世の中に一握りしかいないでしょう。安定を得ようとシャカリキに働いてみたって、一度転んだランナーは先頭には立てないものです。名を成さず、財も成さず、たいして人の役にも立たず、世の中にうずもれて生きていきたいものです。
ただ、挫折に対して強くありたいです。自らが無力であるからこそ、なおさらに。
正月早々、暗い話ばかりですまんす。
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