天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

Everyday is so wonderful - 2003年02月16日(日)

今日も朝の8時半に電話が鳴る。ジャック。昨日のディムサムの埋め合わせを今日するって。
「まだおなかいっぱい。あたし今朝4時半に帰って来たの」「今朝? 4時半? え? 土曜日の朝?」。
わたしも寝ぼけてるけどジャックも相当寝ぼけてる。
「だから、今から4時間前にうちに帰って来たの。ディムサムじゃなくて晩ごはんにしようよ」「じゃあタイレストランにしよう。今からまだ寝るだろ? 夕方起きておなかすいたら電話して」。

夕方、シャワーを浴びて出掛ける用意してたら、カダーが電話をくれた。
「昨日ごめんね。電話取れなくて」「なんで取れなかったの?」「ただ気がつかなかったの」。ほんとにそうで、取らなかったわけじゃないのに、カダーは「そう」ってなんとなく気にしてるふうだった。かけ直さなかったのには理由があったけど。

「今日はこれからどうするの?」って聞く。
「晩ごはん食べに行くの」
「何時に出掛けるの?」
「もうそろそろ」
「そっか。で、誰? ・・・誰と行くの?」
「同僚」
「・・・そう。楽しんでおいで」。

うちにおいでって言いたかったのかな。行くよって言いたかったのかな。誰とごはん食べに行くのかなんで気にするの? わかんないけど、なんだか元気がなくて「大丈夫?」って聞いた。「大丈夫だよ」って、やっぱり元気がない。「ごはん食べたあとで電話しようか?」って言ったら「じゃあして」ってカダーは言った。


車に乗ったら雪が降り出した。ジャックんちに着いた頃にはものすごく吹雪いてた。
家の前から電話したら、今大変なことになってるからちょっとうちに入ってよ、って言う。裏の道もジャックんちの駐車場も、この間の雪がまだカチカチに凍ってた。すべって転びそうになりながら、「ほんとにもう。大変なことったってどうせ大したことないんだから」って思いながら雪まみれになって裏口から入る。

3階までの階段を登りながら、「大変って何? どうしたの?」って聞いたら、いつものパニック顔で「悪夢」って。ジャックはすぐにパニックになる。

ジップディスクラックが壊れて修理してたらよけいに壊して、ホールウェイの床のタイルが一枚壊れたから新しいタイルをはめようとしてそれを削ってたらそこら中埃だらけになって、掃除してたら地下の電球を蛍光の電球に変えることを思いついて変えたら明るくなって、だからコンピューターの横のランプも蛍光の電球に変えようとしたらソケットが上手く合わなくて、うだうだうだうだ・・・。ほんっと大したことじゃない。

「大雪だよ。早くごはん食べに行こうよ。おなかすいた」ってせかす。
ジャックを乗っけて目的のタイレストランに着いて、ごはんを食べながらからかった。
「なんであなたって何でもないことを全部大変にしては、そうやって人生をややこしくするのよ」。「シングルでいることが問題なんだよ」。それは違うと思うけどな。「フィアンセはいつ来るの?」。ジャックは遠い国にフィアンセがいる。もう3年も婚約したままで、法的な理由で彼女はまだここに来られない。「ちょっと考えてるんだ。僕がこんなふうににエキセントリックで、それを知ってる友だちは僕をハンドル出来るけど・・・」「あたしもそれを聞こうとしたの。彼女はあなたのことよく知ってるのって」「知らない」。 

「Everyday is so wonderful~♪」。
歌ったら、ジャックが言った。「僕にはとてもそうじゃないよ」。
あの歌はね、違うの。毎日は素晴らしいから明日には大丈夫。今日はこんなでも。って。


ジャックをうちまで送って、帰り道でショルダーに車を停めてカダーに電話した。
ショルダーにはもう雪はかなり積もっててちょっと怖かったけど。
「食事はどうだった?」って聞いてくれる。「タイ・フードに行ったの。おいしかったよ」って答える。ぽりぽり音がして「何か食べてるの?」って聞いたら、にんじん囓ってるって。「ウィスキー飲みながら」。うちにもウィスキーあるんだよって言おうとしてやめた。笑って話して楽しかった。

「すごい雪だよ。帰ったほうがいいよね?」
「うん。明日も一日雪だって。1メートルは積もるってさ」
「そんなに降るんだ」
「気をつけて運転しなよ。それから、帰ったらあったかくするんだよ、ね」。

カダーはとっても優しかった。
おいでって言ってくれたら行こうと思って、赤いニットのタンクとカーディガンのお気に入りのアンサンブルを着てってた。よく似た色の口紅つけて、髪も綺麗にブロードライした。ジャックのためじゃなくて。

でもいい。カダーは優しかった。それに、1メートルも雪が積もったら、帰りの運転が怖い。

切るときに「ありがとう」って言ってくれた。
どうしたんだろ。


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