天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

似た人 - 2003年02月01日(土)

お昼過ぎにジェニーから電話がかかってくる。
「Whatユs up?」「今起きたとこ」「あたしもー」。

窓の外を見たら空は思いっきりグルーミーで、アイススケートはパスにした。

昨日、ジェニーの従兄弟と思ってた人をうちまで車で送ってあげた。
従兄弟じゃなくて、ジェニーのママの友だちの息子だった。どっちでもいいんだけど。

「ジェフリーはどうだった?」ってジェニーが聞く。どうって、別にどうもない。
いい人だと思ったし、話してて楽しいよ。それだけ。電話番号聞かれたけど、教えなかった。アイススケートのことならジェニーに電話してって言った。

「アンタひどい」
「なんでよ?」
「だってジェフリーはアンタに電話したかったんだよ」。

そんなこと言って、マジェッドに電話番号もメールアドレスも家の住所も聞かれるままに教えて、困っちゃってるのは自分じゃん。第一ジェフリーは、ほんとにアイススケートのプランのために番号聞いただけかもしれないじゃん。

「ジェフリーは楽しいよ。趣味が多いし、アウトドアはなんでも来いだし、一緒に出掛けるには最高だよ。お金持ってるしさ。深刻に考えないでハングアウトすればいいじゃん」「あのね、あたしデートに誘われたわけじゃないの」。ジェニーはそれで突然自分が言ったことを笑う。「 そうだっけ。女はいつも先のことを想定して準備するからさ。男は今日言った約束を明日には忘れるのにね」。

ほんとにそのとおりだ。
いいことも悪いことも、勝手に先回りして先回りして考えて、楽しみに待ってたり心配したり。男はそのときのことしか頭にないのに。自分のこと以外は。


アイススケートが没になったから、何しようか困る。
マジェッドに電話して「踊りに行こうよー」って誘ってみたら、ゆうべ遅くまで遊んだから今夜は何もしたくないって言われちゃった。あれから絶対避けてる。ジェニーとくっついて欲しくないとか、マジェッドのこと好きだとか、わたしの言ったこと絶対そんなふうに取ってる。悲しくなって、ジェニーに電話した。

「マジェッド、まるでカダーじゃん。おんなじ人種じゃん。なんで突然そんなに冷たく出来るんだよ、友だちなのに。もうマジェッド誘うのちょっとの間やめな。そしたら向こうからまた誘ってくれるよ」「オーケー・・・」「アンタね、いつも『オーケー』って言って、ちっともオーケーじゃないじゃんか」。

ああ、これもほんとにそのとおり。


そのままうちにいるのはヤだから、髪を切りに行くことにした。夏から切ってない。
前に住んでたところで通ってた美容院に電話したら、今日はフランクはもう予約が詰まってるって言われた。夏に行った近くの美容院は気に入らなかったから、その近くで最近見つけたところに行ってみようかなって思う。予約しないで行ってみた。

初めて行く美容院はすごく不安で緊張する。
おしゃれな店構えで、お店の人はグリークっぽく見えてたけど、ひとりだけいた女の子を一目でターキッシュだってわかった。ターキッシュの女の子は世界で一番きれいで魅力的だと思う。女の子が髪を洗ってくれて、スタイリストのお兄さんが髪を切ってくれるオジサンの反対側に立って、わたしの希望をスタイリストのお兄さんが髪を触りながらアドバイスしてくれて、それを髪を切ってくれるオジサンに伝える。オジサンは英語があんまり上手くないみたい。ブロークンに近い英語でわたしに話して、お兄さんとは違う言葉でしゃべってた。

ふたりを観察してて、グリークじゃなさそうだなって思ったけど、言葉がターキッシュかどうかわかんなかった。ミドルイースタンには間違いないって思った。だけどカダーの国の言葉じゃなかった。

ブロードライするのにまた違う男の人がやって来た。
カダーにちょっと似てた。目はカダーのほうがずっと綺麗で、鼻の形はまるで違ったけど、くちびるがよく似てた。でもさすがに髪型がめちゃくちゃ素敵だった。カダーもこういうのにしたらいいのになって思った。

「どこの国の出身なの?」って思い切って聞いたら「ターキー」って言った。
「やっぱりね。ミドルイースタンだと思った」「アクセントで?」「ううん」「顔?」「そう」。「へえ」って言ってその人は自分の顔を撫でて笑った。

カットが上手なせいかブロードライが上手なせいか、すっごい素敵な髪になった。
誰にも見せられないなんてもったいないと思った。明日の朝髪を洗えば、自分でこんなにはブロードライ出来っこない。

「素敵でしょ? あなたに似た人がしてくれたの」って、見せに行ければいいのに。

ジェニーに言ったら叱られるに決まってるけど、わたしはまだほんとの友だちになれる日を信じてる。


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