天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

I don't hate you - 2003年01月27日(月)

「きみは好きなだけ寝てればいいよ」って、ルームメイトが起きてお部屋を出て行く。
リビングルームからカダーとルームメイトのおしゃべりと、テレビの音が聞こえてた。
ほんとにテレビばっかり見るヤツって思った。もう目が覚めてたけど、わざとぐずぐずしながらルームメイトのお部屋を出て行かなかった。やっと着替えてバスルームに行って、顔を洗って、何もないから持ってたハンドクリームを顔につけて、洗面所のキャビネットの中にあるキューティップスに歯磨きペーストつけて歯磨きをした。

それからリビングルームに出て行ったら、ルームメイトが「How are you?」って言う。ちょっと心配してカダーを見たら、「Hi」って笑って言ってくれた。座ってるカダーの足元にしゃがんでにっこり笑って見上げた。

「Hi」
「まだいたの?」
「あたし大嫌いじゃないよ」
「知ってるよ。なれないだろ? 大嫌いに」。

だから言ってやった。「なれるよ」。
それから言った。

みんなが言うの。あなたは悪い男だって。わたしの気持ちなんか考えないで、わたしを利用してわたしのこと振り回して、わたしを酷く扱って、わたしを苦しめてわたしを悲しませて、それで知らん顔して、そんなヒドイ男、わたしが悩む価値もない。そんなとんでもないヤツ忘れちゃいな。そう言うの。みんなひとり残らずそう言うの。

ほんとは全部は知らないジェニーと、ちょっとだけ知ってるフランチェスカだけだけど。それから、カダーのことを話しては泣いちゃうわたしに「きみが泣くほどの価値なんかないよ」って言うマジェッドと。

だけどね、みんながそういう度に、いつもいつも思ってたんだ。あなたは心のうんと奥底でとてもあったかくて素敵な人って。ずっとそういうあなたを信じてたんだ。でもちょっと今思ってる。みんなが正しいのかなって。わたしは間違ってるのかなって。だから嫌いになれるかもしれない。

笑ってそう言ったら、「I hope so」って笑って言われた。


どこまでも意地悪で、どこまでもヤリたくて、わたしにコーヒーを煎れてくれたルームメイトがシャワーを浴びてる間に、カダーはまたわたしをベッドに誘う。突き飛ばしてやった。これからガールフレンドに会いに行くってまた意地悪言うから、「あたしも一緒に行くー」ってわざと言ってやったら、「怒らせるなよ。きみをひどい目に遭わせて僕を後悔させないでくれよ」なんて言う。「これ以上ひどい目に遭うことなんかないよ」ってまた突き飛ばしてやった。子どもの喧嘩みたいだった。

わたしの携帯が鳴った。ジェニーからだった。スキーのアウトフィットを一緒に買いに行く約束してたから。「今どこ? うん、行く行く。これからすぐ行く。近くまで行ったら電話するよ」。男からかかって来たふりしようと頑張ったけど、上手く行ったかどうかわかんない。リビングルームの大きな鏡の前に立って、パウダーファウンデーションをちょっとはたいて、口紅をつけて、「ねえ、変じゃない? 平気かな?」ってカダーに聞く。ちらっとわたしを見て「ヤー」って言った。「シャワー浴びてないからヤだな。いいかな」って、持ってたコロンを振りかける。

ルームメイトがシャワーから出てくるのを時計を見ながら待って、それからコートを着て「じゃあ行くね」ってカダーに言ったら「気をつけなよ」って笑顔でハグしてくれた。でもちゃんとしてくれないから抱きつこうとしたら、「口紅がつく」って引き離された。だから「つかないよ」って言って思いっきり抱きついてほっぺたにキスしてやった。「何すんだよ。またシャワー浴びなきゃいけないだろ」って、ちょっと本気で怒ってた。そしてほんとにシャワーに行った。口紅じゃなくてコロンのせいだと思った。


「また喧嘩したの?」って、ルームメイトが心配する。「平気平気」。そう言ってから、「あたし、帰るね」って言ったら、「きみが前よりハッピーそうで嬉しいよ」ってルームメイトが言った。「今度会うときはもっとハッピーになってなね」「うん、あたし多分もう平気」。ルームメイトは、あったかいあったかいハグをくれた。

多分、今度こそもう平気。

CD のパスはやっぱりもう要らない。
どっちの意味の「要らない」にしても。
なんだかものすごくすっきりした。
そしてやっぱりわたしは信じられる。

You are a beautiful guy deep deep down.
So, I donユt hate you.
I wonユt hate you.
You know that, right?



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