スキーに連れてって - 2003年01月24日(金) 昨日マジェッドと電話で話した。 「どうしてる?」って聞き合って、「最近寒いね」って言い合って、 「あれからジェニーと話した?」って知ってるくせに聞いたら、「一回電話したけど取ってくれなくて、僕もメッセージ残さなかったし、かかってこなかった」って言った。ジェニーはかけなかった。可哀相だから、期待させるようなことはやめるって言ってた。 週末どうするのかなって思ってたら、明日からベルモントに行くんだってマジェッドが先に言った。 「ベルモント?」 「カナダとのボーダー。知ってる?」 「仕事で?」 「スキーしに」。 なんとなくぎこちなかった自分の声がいつものバカ声に戻った。 「スキー? スキー行くの? いいなあ。あーいいなあ。あたしも行きたい!」。 それから言っちゃった。 「聞こうと思ってたんだ、あなたスキーするか。あたしとジェニーさ、スキー行こうって言ってるの」 「え? ジェニー、スキーしたいの?」 わたしのことはすっ飛ばしてる。 ジェニーはスキーをしたことなくて、このあいだから「行こうよー」って言ってた。 わたしは日本にいたときにやってたけど、前に住んでたあの街では一度もやったことなかった。ダウンタウンから30分も車で走れば小さなスキーリゾートがいくつかあるようなとこだったのに。 だからジェニーが言い出してから、「わかった。じゃあ一緒に行ってくれる人探す」って、ナースのミスター・ヘップバーンとかジャックに当たってみたけど、スキーはしないって言われた。それで、マジェッドに聞いてみようかな、でもいいのかなそんなの、って考えてた。 「じゃあプランしてくれるの?」って聞いたら「きみはサムに連れてってもらいなよ。サムは上手いらしいよ」なんて言う。ダンスに連れて来たマジェッドの会社の友だち。 「なんでサムなのよ」 「サムじゃなくても誰でもいいけどさ。僕はジェニーとふたりで行くから」 「なんでそんな意地悪なのー? あたしは連れてってくれないっていうの?」 「冗談だよ」 「ちょっと。忘れないでよね。ジェニーはあたしの友だちなんだからね」 「それが思いっきりヤッカイなんだよな」 「あーっそ」 「冗談だって。からかってんだよ」 マジェッドは笑い飛ばした。 今日ジェニーに話したら、「バカ」って叱られちゃった。 「せっかくあたしがもうマジェッドに諦めさせようと思って、電話も取らないって決めたのに。アンタ最低」。 いいじゃん行こうよ行こうよ、なんてわたしは言ってる。 「あたしのせいじゃないからね。アンタのせいだからね」って言いながら、ジェニーだって行く気になってる。 「あたし、マジェッド好きだよ。大好き。おにいちゃんとしてね。でも恋愛感情はゼロだから」。 それはマジェッドにとって嬉しいことなのか、悲しいことなのか。 少女漫画じゃ悲しいことってことになってるけどね。 「マジェッドに言っちゃだめだよ。あたしがマジェッドをおにいちゃんとしてなら好きだなんてことも」ってジェニーは言った。 多分そういうこと。 恋には色んな始まりがあって、時々そこから進めない理由があって、だけど悲しい終わりにする必要なんかない。終わりは来るときにはやってくる。だから気持ちを自分から終わらせなくったっていい。出来ないものは出来ないから。終わるときに終わるから。 わたしは、おにいちゃんと友だちを足してシナモンシュガーを振りかけたくらいに、マジェッドが好き。そういう好き。じゃまにされたってくっついていよ。 -
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