抱き締めてあげるから - 2003年01月21日(火) あの人に送るカードを買いに、ドラッグストアに寄って帰る。 メールはおとどしの夏から出来ないままになってる。 だからカードを郵便で送ることにした。 車を降りてほんの少し歩いただけなのに、寒さに疲れて、帰っていきなり眠ってしまった。 最近、気温が低い。土曜日には0度まで下がったらしい。摂氏のことだと思ってたら、華氏0度だった。ー18℃。「ナイフみたいに寒かったよ」って言ってたフィロミーナが、今日は体調崩して休んだ。今はー10℃。 浅い浅い眠りの中で、あの人の夢を見た。 電話で話してる夢だった。だから誰も出て来なくて、夢のスクリーンのバックグラウンドがなぜか「スヌーピーとその仲間たち」だった。わたしがジョークを言ったらしくて、あの人が大きな声で笑った。「それ、めちゃめちゃオモシロイ!」。そう言って大笑いするあの人の顔が、いつも電話でおしゃべりするときに頭の右斜め上に見えるのとおんなじように、夢のスクリーンに現れた。スヌーピーやらチャーリーブラウンやらルーシーやらライナスをバックに。 「あれ? 今日もう22月?」って間違えて言ったら、「にちにち、がつじゃなくて」って、そんなことだけでまたあの人が大笑いした。 夢のスクリーンに映ったあの人の笑顔は、今でも思い出せるくらい鮮明だった。素敵だった。浅い眠りから何度も目が覚めて、その度に最初に言ったジョークがなんだったのか思い出そうとしても、思い出せなかった。 「今警察の秘密の場所にいるんだ。ここからマジックミラーみたいに外が見えるんだよ、相手に気づかれずに。そんなことしたって意味ないと思うんだけどね」って、あの人は笑ってた。夢の中の電話で、ずっとずっと笑ってた。 ゆうべの電話。あの人は疲れ切ってた。 少し前に辞めさせたスタッフの女の子から、ストークされてるらしい。 辞めさせたのに、突然仕事場に現れてぼーっと立ってたり、電話をしつこくかけてきては電話の向こうでひとり二役で会話を続けたり、そんなことが続いてたと思ったら、とうとう自殺未遂したっていう。 警察沙汰にまでなってて、あの人はちゃんと片付くまでしばらく電話出来ないって言った。 「ごめんね」って、こんなときにまで言うあの人。 「きみは心配しないで。大丈夫だから」って、こんなときにまでわたしを気遣ってくれるあの人。 心配だけど、わたしは大丈夫。声がしばらく聞けなくたって。 あの人も絶対大丈夫。あの人に悪いことなんか起こるはずない。 あの人を苦しめることなんか起こさせない。 もう一度、夢を見たい。 今度は夢で会いたい。 抱き締めてあげるから。抱き締めてあげるから。 -
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