淋しがりや - 2002年12月21日(土) 朝、まだ胃が痛くて吐き気がしてた。 週末のシフトを休むわけにいかないから、頑張って出掛ける。 フロアで両足の太ももがジンジン痺れてきて、熱が出るなと思った。 ナースにお願いしてお薬をもらって飲む。 ふらふらの体を引きずって、こんなんで患者さん診ていいのかなって思いながら、それでも患者さん診てる間だけは元気になれる。 お昼休みは何も食べずにオフィスの机に突っ伏してた。 「気持ち悪い。吐きそう。熱もある」って言ったら「妊娠したんじゃないの?」って言われて、「そんな心配してみたいよ」って笑う。「帰りなよ」ってエヴァが言ってくれたけど、週末は人のフロアもカバーするからそういうわけにいかない。新規の患者さんだけ取りあえず全部診ることにして、4時半に終わった。もう限界。ジャックにペイジしたら「帰りな。僕も今日はもうすぐ終われるから」って言ってくれて、帰って来た。 帰ったら大家さんの奥さんに会う。「How are you?」って聞かれて「気分悪いの。吐き気がする。明日はお休みでよかった」って言ったら、ちょうどチャイニーズのハーブで作ったスープがあるから、それを食べなさいって持って来てくれた。とてもじゃないけど食欲なんかなくて、ありがとうって受け取ったけど食べられなかった。 着替えてベッドに倒れ込む。 電話が鳴った。 カダーだった。 あんまり苦しくて、何言ってんだか自分でもわかんない。 「え?」「え?」って、カダーも聞いてた。 めちゃくちゃ気分が悪いことは通じたみたいで、「うちに来ないかなって思ってかけたんだけど、具合悪いんだったらダメだね」って言う。「えー? 大丈夫。行く」って言ったけど「だめだめ」って言われた。実際、行けるわけなかった。「出掛けないの?」って聞いたら「多分出掛けない。うちにいる」って言った。「じゃあ元気になったら電話してみる」って言って切った。 珍しい。土曜日の夜にカダーが出掛けないなんて。 予定がないからわたしを誘っただけだ。それでも嬉しい。理由がなんであれ。 行けないのは残念だったけど。 下痢にまでなって、まどろんでは目が覚めてまどろんでは目が覚めてベッドとバスルームを往復する。やっと少し楽になったのは夜中の12時過ぎだった。 カダーに電話した。 カダーは自分の国の言葉で誰かに話しかけながら、わたしに「元気になったの?」って聞いた。友だちと外にいるって言ってた。「また電話するよ」って。 わたし知ってる。カダーはひとりじゃいられない淋しがりや。 だからいつでも誰かを求めて誰かと時間を過ごそうとする。 わたしはいつも誰かを待ってるだけで、ひとりぼっちを必死で我慢してる淋しがりや。 カダーのほうがよっぽど強い。 ひとりが淋しくなったときに会いたいと思ってくれるなら、それでいい。 わたしはいつでもカダーのことを思ってるから。待ってるから。 シャーミンが作ってくれたスープをひとくち食べてみたけど、匂いがきつくてまた吐きそうになった。 朝になったらあの人に電話しよう。 明日はクリスマス前の最後の日曜日だから、 元気になってクリスマスショッピングを済ませよう。 それから、カダーんちに寄ってドアの前にプレゼントを置いて来よう。 カダーに何もプレゼントはないけど、カダーのおうちにプレゼントをあげる。 9月に買った、白い綺麗な教会のティーライトのキャンドル立て。 わたしの大好きなあのアパートにきっと似合う。 -
|
|