天使に恋をしたら・・・ ...angel

 

 

3人で眠る - 2002年11月03日(日)

昨日の朝、メイリーンがうちに来た。12月に国家試験受けるから、勉強を手伝ってあげる約束だった。お部屋を綺麗にして、お昼にカラマリとシュリンプでリングィーネのパスタ料理を作った。誰かにごはんを作ってあげるって、嬉しい。

メイリーンをうちまで車で送ってから、前に住んでたとこまで行く。シティから離れるとたばこが安いのと、チビたちのカリカリごはんをいつも買ってたお店で買いたいから。ガソリンもここより安いからついでに入れようと思った。途中でカダーのルームメイトが電話をくれる。メイリーンが来る前に電話したけどまだ眠ってて、「あとでかけ直す」って言ってくれてた。「今そっちのほうに行ってるんだよ。買い物があるから」って言ったら、「終わったらおいでよ」って言った。ボストンの友だちが来てるから、一緒に晩ごはん食べに行こうって。

カウチに座って煎れてくれたコーヒーを飲んでると、「ここに来させて悲しい思いさせた?」ってルームメイトが聞いた。そんなことなかった。今でも居心地のいい大好きなアパート。「カダーはどこに行ったの?」って聞いたら、友だちのとこだって言った。わたしが携帯電話を買った、携帯電話やさんの友だちの名前だった。

ルームメイトのリクエストに応えて、シアツ・マッサージをしてあげる。カウチにうつ伏せになったルームメイトのお尻に座って、つぼを順番にゆっくり押す。カダーがこれが大好きで、カダーにしてあげたあとにいつもルームメイトにもしてあげてた。

カダーの幸せなんか考えなくていいんだよってルームメイトが言った。自分の幸せ考えなって。電話で話せなかったことを会えたら話せた。マッサージしながら背中に向かって話せた。まだときどき涙声になっちゃって、「泣いてるの?」ってうつ伏せのルームメイトが聞く。「泣くなって言わないで。あたしほかの誰の前でも泣かない。一度だけ仕事場でみんなの前で泣いちゃったけど、それからはちゃんと明るくしてる。あなただけなんだよ、泣けるのは。だから泣いてもいいって言って」。

「泣いていいよ」ってルームメイトが言った。だけどやっぱり我慢した。思いっきり泣けない。でも思いっきり泣かなくていい。ときどき泣きそうになって我慢してるときに、「泣くな」って言わないでくれたらいい。もう少しで全部平気になれるから。


ルームメイトの友だちは2週間に一度仕事でシティに来る。その度にカダーとルームメイトのところに泊まって遊ぶらしいけど、今度の火曜日にはボストンで昇格試験があるからって、ルームメイトのお部屋で勉強してた。

「おなかすいたー」って出て来たルームメイトの友だちと3人でごはんを食べに行って、それからシティのバーに連れてってくれた。ルームメイトの友だちの友だちの友だちって人のバースデーパーティがあるからって。貸し切りのバーは人でいっぱいで、誰が誕生日の主人公かなんかわかんない。ルームメイトの友だちも、知らないって笑ってた。

知らないいろんな人とおしゃべりして、ルームメイトとルームメイトの友だちがずっと順番にそばにいてくれたし、ルームメイトの友だちと体を重ねて踊ったりして楽しかった。ルームメイトの友だちにルームメイトとどうやって知り合ったのか聞かれて、カダーのことを答えた。「知らなかったよ。カダーは難しいヤツだからなあ」って言ってた。

ルームメイトの友だちが飲んでたロングアイランド・アイスティーがおいしくて、半分コしながら何杯も飲んでたら、酔った。めちゃくちゃ気持ちが悪くなった。そのあと数人で行ったルームメイトの友だちの友だち夫婦のアパートでは、おしゃべりにも参加出来なくてカウチにひとりでぐったりしてた。帰るときに「ごめんなさい。失礼だよね」ってみんなに謝って立ち上がったら、ころんじゃった。ルームメイトがおんぶしてくれて、ルームメイトの友だちがパースを持ってくれて、車のとこまで行く。「平気平気。きみは大丈夫」って、おんぶしながらずっと言ってくれてた。でも死にそうだった。後ろの座席にどうにか乗り込んで「隣りに座ってよ」ってルームメイトに言ったけど、「ひとりで横になってなさい。僕はコイツが居眠りしないように助手席で起こしてなきゃなんないから」って言われた。


アパートに着いて、車を降りて立てずにしゃがんでたら、ルームメイトの友だちがしゃがんだままの格好のわたしを抱き上げて、カウチまで運んでくれた。ルームメイトが靴を脱がせてくれた。「コートも脱ぎなよ」って言われたけど、「寒いからやだ」って言って、まるまったまま震えてた。ルームメイトの友だちがシャツの下に手を入れて裸の背中をずっとさすってくれてた。あったかくて気持ちよかった。ふたりのおしゃべりを聞きながら、だんだん元気になっていった。もう朝の5時だった。

「気持ちいいー」ってクッションに抱きつきながら、「カダーはどこにいるの?」って聞いた。ドアが開いてるカダーのベッドルームは空っぽのまんまだった。「今日は帰ってこないよ。泊まってくるって言ってた」ってルームメイトが言った。その友だちの家にって言ったけど、多分違うと思った。


パジャマを貸してくれて、「どこに寝る?」ってルームメイトの友だちが聞いた。「どこがあるの?」って聞いたら、「カダーのベッドルームかリビングルームか僕のベッドルーム」ってルームメイトが答えた。カダーのベッドでなんか寝られるわけない。「ひとりにしないで」って言った。

ルームメイトの友だちはベッドの横でスリーピングバッグに寝て、ルームメイトが枕をふたつ自分のベッドに並べた。ルームメイトの友だちが「こっちにおいでよ。抱っこしたげるよ」って言って、わたしは笑った。「僕だけひとりで淋しー」って言うから、「じゃあここにおいでよ」って言ったら「行くー」って這い上がってきた。ルームメイトのベッドにわたしがまん中になって3人でぎゅうぎゅう詰めになる。笑った。「これクイーンサイズ?」って聞いたら「フルサイズ」ってルームメイトが答えて、「ほんとに今フルだ」ってルームメイトの友だちが言って、また笑った。

「嬉しー。男ふたりに挟まれて眠るなんて、生まれて初めて」って笑ったら、「きみの人生の幸せ指数を1から10で答えてごらん?」ってルームメイトの友だちが聞いた。「人生のことはわかんないけど、今は10」って答えた。

ルームメイトとルームメイトの友だちが両側からいっぺんに抱き締めてくれて、そのまま眠った。
ぽかぽかあったかかった。


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