☆パワーの源☆
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2005年06月20日(月) 妄想エンジン。

「だからあなたは負けたときにどうするつもりなんですか。」

次郎は元一郎を振り切るように走るスピードをあげた。

「ちょ、ちょっと待ってください!」

元一郎はあわてて次郎のあとを追う。
次郎は大きくカーブを描き、河原の直線コースにはいった。
どんどん二人の速度は速くなっていく。

「くっ・・・!!!」

元一郎の体が一瞬次郎の前にでた。
大きな木が二人の前に立っている。
タッチの差で元一郎が木の幹に触れた。

「・・・や、やった!」

元一郎の目が子供のようになっている。
それを見た次郎はニヤリと笑って、仰向けに倒れた。

「チックショー! ・・・元ニィ、速いじゃんかよ。」

「はぁ・・・ はぁ・・・ 昔、陸上やってたんですよ。」

大きく息をつきながら、元一郎も次郎に並んで仰向けに倒れる。

「陸上?」

「あの頃は、テープを切ることだけを考えて・・・ それだけを考えて・・・」

元一郎は目を閉じ、太陽の光をまぶたに集める。

「勝てるんですか。」

目を閉じたまま次郎に問いかけた。

「だから勝つことしか考えてねぇって言ってんだろ。」

次郎は勢いよく飛び起き、木の幹に背中を預けた。

「そうですか。」

「そうだよ。」




「・・・保育士よりも遅いのに?」

元一郎がニヤリと笑って次郎を見つめた。

「うっせーな、車が走るからいいんだよ。」

次郎がくやしいフリをしながら砂を蹴った。


いつのまにか、二人は笑っていた。 まるで旧い友人のように。



*****



こんなシーンがあったに違いない、と思った22時前。
そうじゃなかったら元ニィが懐柔した意味がわかんねぇぞ。ヲイ。

エンジンももう最終回なんだよねぇー。
どんな終わり方をするのか、いろんな意味で楽しみだな。



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