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2004年05月30日(日) 十代の思い出

フラフラとネットサーフィンをしていたら
渡辺美里の西武球場ライブがV20で終了するということを知った。

「・・・・・!」

半分ギャグのように「いつになったらやめるんだろ」なんて言ってたんだけど
ついにこの時が来るのですね。

私が渡辺美里にハマったのは「ribbon」というアルバムから。1988年のこと。
中学生の私と友人Yは 放課後の渡り廊下や バレー部の部室や 帰り道で 彼女の歌を繰り返し歌った。
カセットテープにアルバムやラジオ番組を録ってみんなで回して聴いていた。

当時はまだ膝丈が主流だった セーラー服のスカートの重いひだ。
埃っぽい校庭に吹き抜ける春の強い風。 狂ったように咲く薄いピンクの花びら。
雨の日に立ち上ってくる草のニオイ。 重く湿ってくるデッキシューズのつま先。
夏のじっとりとまとわりつく空気。 こめかみに 背中に ツーッとつたう汗。
茜色から藍色にグラデーションしている空。 どこかで畦を焼いている匂い。
寒い朝のヒリヒリした頬。 帰り道に食べたゴロンとした大きな飴玉の安っぽい甘さ。

すべての思い出が彼女の声とともによみがえってくる。

高校にあがるとライブに行き始めて、西武球場にも一度だけ足を向けた。@1997
佐橋佳幸、小倉博和、山本拓夫、葛城哲哉、斎藤有太・・・
彼女のバックミュージシャンはとても豪華で、ステージはむちゃくちゃかっこよかった。
どんなに後ろの席でもいつも汗だくになるほど飛び跳ねて熱狂していた。

そして。
21世紀になる頃、買ったアルバムを聴く回数が少なくなり、
私も、友人Yも、いつのまにか 美里の歌から離れてしまっていた。
それでも、ふとした時に彼女の歌は頭の隅で鳴っている。

美里のラストの西武球場・・・ 見たいなぁ。

ちなみに今年の西武ライブのゲストは、木根尚登とスティーブ・エトウ。
スティーブさん、いろんなとこで仕事してんなぁ。
キネバラ好きとしては 木根ちゃん参加は嬉しすぎるね。小室先生は・・・来ないだろうなぁ(笑)


*****

私がそんな十代を過ごしていた同じ時代に。。。

カンヌで話題の「誰も知らない」が
1988年に起こった「巣鴨子供置き去り事件」を題材にしたものだと知って少しだけ調べてみた。

絶句。

現実の彼は私と同じくらいの歳なはず。今 どうしているんだろう。

映画ではドキュメントやジャーナリスティックに描いてはいないらしいけれど
「見たい」と思う気持ちがゆらいでしまった。
でも、それが理由で“見ない”のはおかしいね。
映画として 見ようと思います。(ちなみに公開は夏休みだそうです。)

*****

最近「巣鴨子供置き去り事件」で検索してヒットされる方が多いので
とりあえず事件のアウトラインをなぞることのできるHPをご紹介します。
こちらからどうぞ。



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