☆パワーの源☆
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2004年01月20日(火) 僕と彼女と彼女の生きる道<3>

“残りの一週間、父親らしくするつもりなんで。”
これは、はっきりいって可奈子に愛されていなかったということに対して
同情が混ざっていたんじゃないかな。実の子に同情なんて変かもしれないけど。
自分が父親として凛に“してあげられること”を考えて。

スーパーでレーズンのパンを迷う姿に、思わずジワッとうるんでしまった。
今まではそれがなかったんだよね。
凛はパンを食べる→パンを買う。
凛はレーズンのパンが好きらしい→レーズンのパンを買う。
それは、愛じゃない。
凛はレーズンのパンが好き→どっちのパンがより好きだろう?
この、“考える”ことこそが愛だと思う。これは親子だけの話じゃないよね。

レーズンパンを悩んだあとに両方選ぶところ。
ピザのシーンで微笑みあった後、ちょっと気まずくなっちゃうところ。
動物園で動物をみている表情、たたずまい。
あー、親子だよなぁ。 似てるよ、あんたたち。

それにしても凛ちゃん役の加恋ちゃん、うまいなぁ・・・

じわじわ、じわじわ、徹朗の心の中に凛がはいっていく。
“子供”という記号でしかなかった凛が、どんどん“見えて”くる。
ハーモニカを一緒に吹くシーン。危ない自転車に怒るシーン。
そして落ち込む凛を何も言わずに抱きしめるシーン。

以前の徹朗ならきっと「なんで泣いてるんだ、理由を言いなさい」になっちゃうはず。
それが、自分の手でそおっと引き寄せて、ぎゅーって抱きしめる。
昔の自分にリードされて。

最初は思い出づくりのつもりだったのかもしれない動物園で
どんどん徹朗の父性がふくらんでいくのが見えた。
凛との生活にあった迷いがふとしたきっかけでパチンとはじけたのが見えた。

「このままお父さんと一緒に暮らさないか」
「はい」

いい「はい。」だよねぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
前作のみどり先生の「はい。」もよかったけれど、凛ちゃんのは更にいい。
本当はまだ迷ってる。本当に信じていいの?ついていっていいの?
でも、「はい」って言った。 力強く。

“凛にしてあげること”としての父親ではなく、“共に生きる”父親。
たぶん、この先甘くはないでしょう。まだ3話だもん。
風船はしぼむし、生活は感情を粗雑にしまう。
でもこの「はい」という言葉が二人を繋いでいける気がした。
儚いけど、確かなものが見えた気がした。

終わってから気づいたんだけど、今回ゆらは小柳家に来てないのよね。
橋部さん、やるなぁ〜・・・
最初の凛の電話に対するゆらの微妙な表情は・・・気になる。
ゆらと友達の恋話は、気にならない。(笑)

岸本のポジションが少しずつ見えてきたね。彼はクールに自分の家族を見てきたタイプ。
変化する徹朗の対極にいる彼はこれからどうなっていくんだろう。
彼が義朗の息子として育っていたならどうなっていたのかな、なんて考えてしまった。

*****

脚本もさることながら、BGMもすごくいいのよね〜。
前作に引き続き本間さんなんだけど、
どのシーンの曲も控えめだけど芯がある。
ホワンとしたタイトルバックにすごくあってる。
・・・そうそう、エンディングはずっと吾郎さんで確定なのかしら。
今回あたり慎吾が歌ってくれるんじゃないかと思ったんだけど。
いや、吾郎の声ですごくあってるんだけど、なぜにソロ?って思ってしまってね。
どうなんでしょ???



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