おおらか


 過去 : 未来 : メール 2006年11月01日(水)


16年くらいのお付き合いになる大好きな女性がいる。

教師として、奥さんとして、母として、そして人として尊敬している。


いつも大きな声で話し、食べ、ガハハと笑う元気な先生だ。



大学を卒業して初めて学校で勤めたときにそこに一緒に勤めたのが縁でそれから年に数回だが連絡を取っている。

その先生から最近メールが届いた。

「この春で退職します。」




えーーーー?



まだ定年退職する年でもないはず。




ってことで週末に先生宅へお邪魔してきた。



田舎の大きな芝生の庭のあるお宅だ。


「来年の3月はね結婚25周年でもあるから記念に退職金で電動芝刈り機を買って毎日外で仕事するわ。ガハハ。」








「どうして早めに退職を決められたんですか?」






教務主任である先生はこの3月とても忙しかったようだ。
本当に本当に毎晩遅くて仕事をやりながら「まるで守銭奴のように働くのは嫌だ。」と思われたという。
そして入学式、始業式と終えていくうちに「これが一つ一つ教員最後の行事になっていってもいいなぁ。」と。

そこで8月には校長先生にその旨を話したという。




まぁ娘さんがこの3月で大学を卒業しすでに企業から内内定を頂いているというのもあったのかもしれない。









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「あらー、お母さん、退職するって言っちゃったのよ。ガハハ。」





きっとそのときはそんな様子だったに違いない。





またその娘さんが小学校時代からとてもユニークな子で、中学校最終成績はオール5の優秀生徒というわりには、全くそうは見えない楽しい、おおらかな子だった。しかも忘れ物の王様だったと先生は言っている。(笑


ちなみに先生は勉強のことをとやかく言ったことはないそうで。。。
もちろん塾も行ってない。





おおらかに育てられた子はおおらかに育つし、芽もよく伸びるのか。







私はカホがいつも忘れ物をするのが気になるのだが、将来何かハプニングがあっても
「まぁいいか」と思い対処できる力とおおらかさを持てばそれで良しかなととも思うのだ。長所と短所は裏腹で・・・・。


おおらかに。


おおらかに。







帰り際先生がうちの子ども達の相手をしながら



「リホさんはいい人だからいい子育てが出来てるわよ。」



と、穴があったら入りたくなるような事を言ってくれましたが



私は「大雑把」ではあるが、それは「おおらか」とはほど遠いのだ。









目指すは





おおらかに。

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