年寄りの我がまま


 過去 : 未来 : メール 2006年08月03日(木)


11年前に退職されたU先生。

彼はずっと平教員で何の役職もない本当に「平先生」で教員生活を終わった。


写真を撮ったり、花を育てたりすることが好きでよく授業を忘れて花の水遣りに没頭されちゃうような・・・そんな先生だった。


校長先生が還暦になるとその学校の教員で盛大にお祝いをするのだが、そのU先生の場合はお祝いは学校では行われなかった。

でも、それではいけないと思い、有志でお祝いの会を持ち、U先生が大変喜んでみえたのを思い出す。





その先生から手紙が来た。


「あれから10年、私は元気に暮らしております。」


何のことかと思ったら


「またあのメンバーで集まりたいので年寄りの我がままと思って私の言うことを聞いてその日を空けてください。」


しかも11年前の記念写真付きだ。
私はお腹にミホがいるときだったので初々しい(?)妊婦。



出欠の連絡をしようと併記してあった電話番号を見て電話した。






RRRRRRR



なかなか出ないので切ろうとしたら


「もしもし」

ぶっきらぼうなおじいさんの声だ。

もしやこれがU先生か?

そう思った。


「Uさんのお宅ですか?」



「はぁ?なにっ?」



「Uさんのお宅ですか?」



「はぁ?ひろこか?」


ひろこって誰よ?



「だから・・・・あのいいです、間違えたみたいです。すみません。」


「はぁ?ちょっと待っとれよ。」










こっちの話は全く聞こえないようだった。


だったら電話に出るな。



しかしこれが本当にU先生だったらどうしよう。

わざわざ3時間近くかけて行って

「あんた誰や?」

って言われかねない・・・・


そんなことを思いながらとにかく待った。










すご〜〜〜〜〜〜〜く待って懐かしい声が聞こえたときはほっとした。




そして70すぎのU先生の親だとしたらもう90は超えているおじいさんがいるということがわかった。


明日のお土産に酒とお餅をと思っていたが、そんなお餅でのどにつかえてしまったら大変なのでお餅は控えることにしよう。。。。











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聞こえないと聞かないは違うけど、まぁ結果は一緒か。(爆




どうなることやら・・・

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