一平さんの隠し味
尼崎の「グリル一平」のマスターが、カウンター越しに語ります。


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2004年01月30日(金) 第二部  その8


第二部  その8


本当は、釣り方を教えてもらうと、いうより自分のほうから習おうとする気持ちが必要だったんだと思います、

ここに来てる釣り人達はみんなそうです、大きなチヌを釣った人には、どんな仕掛けだったか聞き出すために

ひと苦労してるわけで、釣り上げたひとも毎回、毎回、仕掛けを変えて挑戦するのが楽しみなわけです。

いろいろ試行錯誤しながら仕掛けを自分なりに完成し、夜明けの光が海面を照らす頃に竿の先に

当たりがきて、それを瞬間!合わせて釣り上げる時の感動は釣ったものしかわからないと言います・・・。

会長にビールを注ぎながら、釣れなかったことを、謝ろうとすると、会長が私に・・・

「もう、一年やってみないか?私も会長、辞めたら時間が出来るし、ゆっくりと一緒に釣りしようか・・・。」

「え!あ、あ、ありがとうございます、いやーこれだけかかっても釣れないって事はサカナ運がないってことでしょう!」

私は、ハハハハハと、笑いながらここは終わろうとした、

「本当に君には悪いことをした!君が会長をしたまえ!君がやるべきや!」

「いやいや、会長は酔ってるし、あまり大きな声でそんな事言わないように!」



                             またこの次













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