TENSEI塵語

2009年06月13日(土) アリア「Non piangere, Liu」

今、市吹で取り組んでいる曲のひとつが、
「トゥーランドット・ハイライト」。
「冒頭部分」「砥石を回せ」「誰も寝てはならぬ」の3曲構成である。

編曲者とこの楽譜について話した時に、
「リューよ、泣くな」も入れてよ、と頼んだのだった。
「トゥーランドット」の中で1番好きなアリアなのだ。

「どの辺で出て来るアリアですか?」
「第1幕の最初の方だったと思うけど、、」


先日、LPレコードを聴けるようにした時に、
何年かぶりに第1幕を聴いてみたら、そうではなかった。

え? こんな終わりの方だったっけ、、、と思いつつ、
聴いて、思い出した、、、
このまま第1幕のクライマックスに入っていくのだ。
「リューよ、泣くな」までメドレーに入れてしまうと、
「誰も寝てはならぬ」までは入れようがなくなってしまうのだ。

そうそう、、、十何年か前に、自分で編曲しようと思ったのだった。
そんなことまで、やっと思い出した。
「トゥーランドット・第1幕ハイライト」と称して、
「冒頭部分」「砥石を回せ」「リューよ、泣くな〜ラスト」の構成。
1曲の構成としては、この方が絶対に充実している。
けれども、一般向けには「Nessun dorma」は欠かせないかも。。


「リューよ、泣くな〜第1幕ラスト」は、
今回何度か聴き直してみても、心が狂いそうになるほどすばらしい。
手が自然と動いてしまう。

物語としては、カラフがトゥーランドット姫に一目惚れし、
父ティムールやリュー、それに宮廷の3大臣からも思いとどまるよう
説得されるが、命懸けの謎解きに挑む求婚者になろうとする、
「困ったやつだ!!」の場面なのであるが、
音楽的には、もう、興奮の坩堝って感じに陥ってしまう。

とにかく、第1幕がもっとも音楽的に出来のよいオペラなのだ。
珍しいことに。。


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