TENSEI塵語

2009年05月31日(日) 御詠歌で始まったお通夜

このところ、こんなの初めてという仏事が続いている。

今夜は、義母の実家の方の91歳の爺さまの通夜で、
以前分家の時は妻だけだったが、本家ということで私にも声がかかった。
私も親族の内、、といっても、もちろん知らない人ばかりである。
会ったことがあるといえば、我々の披露宴の時くらいで。。

きょうのお寺は、臨済宗妙心寺派。
義父母はどちらも臨済宗である。


さて、きょうは一般席に16人のおばあさんたちが揃いの装束で
陣取っていたのが、まず最初の驚き。。
何の会の人たちなんだろう、、と思っていたら、
(故人の所属していた組織の制服で集まるケースを
 今までにも見ていたので、その類かと思っていた)
開式すると、読経の前にこの人たちの御詠歌があった。

先日、父の四十九日の時に、御詠歌の入った法要に驚いたのだが、
その時は、住職の奥さんひとりだけで、住職が唱和していた。

今夜のは、最初と途中に、ひとりで歌うところがあったが、
16人が一斉に歌っていた。
チーン(と打ち)、スッ(と撥を倒し)、チリン(と振り)、ん(間)
で、ゆったりした4拍子をとっている。
先日の住職の奥さんは、かなりプロっていう感じの歌だったが、
きょうの人たちはそうしっかり声を出しているわけでない。。


義母に、あの御詠歌の人たちはどういう人? と尋ねたら、
きょうの導師のお寺で御詠歌を習っている人たちで、
親族の中にそのメンバーが2人ばかりいるそうである。
それで、16人できょうの通夜の最初に歌うことにしたそうである。

ちなみに、昨日、父の月命日の法事をやったのだが、
その後の住職との雑談の中に、
御詠歌の県大会→全国大会という話題があって、
「私も、大阪での全国大会に行く予定でいたんですが、
 インフルエンザでキャンセルが相次いで、中止になりました」
と言っていた。


何か、このところ、通夜や葬儀もそう退屈でなくなったなぁ。。
どんな風に進行するか、ちょっと興味を伴ってきた。
きょう、親族席から、一般の人の焼香のようすを見ていたら、
いろいろな人がいて、おもしろかったしー。。


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