| 2008年10月24日(金) |
疲れた時によく浮かんでた曲 |
最近はちょっと忘れていたけれど、 心身ともに疲れた時などによく心に浮かんで、 思わずぼやくように口ずさんでいたのが、 シベリウスの第2交響曲の第2楽章の2、3のメロディーだった。
まずは、低音ピチカートの前奏に不安定に乗って歌い始める ファゴットのメロディー。。(inF だけど、ハ調読みしときましょう)
みーふぁーそーらーーーどーしーらーそーらーしーらーーーー、、、 みーふぁーそーらーーーどーしーらーそーらーみーーーー、、、 みーしーれーどーーしーらーそーらーしーれどらーーーー、、、、、
とか、(「ー」ひとつが ♪ 分)、それから、
らーーーしーらーみーふぁーそーそーーーらーみー、、、
で始まって続いていくメロディーとか、、、、
第3楽章のイングリッシュホルンのメロディーの
みーみーみーみーみーみーみーみーみーらーしーどーれーみーれみれどーれーみー、、、
とか。。。
こんな風に書いてみると、何て単純な音の進行だろうと思うのに、 何であんなに情緒深いのだろうか? かなり長い時期、疲れて力を失ってとぼとぼ歩いて帰りながら、 こんなメロディーが、ひどく心に馴染んで浮かんできたものだった。
このところかなり疲れてしまって帰路につくので、 ふとこんなメロディーも思い出してしまって、 この3日ほど、シベリウスの交響曲2番を帰りの車で聞いていた。 カラヤン盤とバーンスタイン盤を聴いた。 (その2枚しかたぶん持ってない)
シベリウスの2番は、中学の時か高一くらいの時に、 TVのN響コンサートかなんかで初めて聞いて、 第4楽章の後半からクライマックスに1度で熱狂してしまった曲である。 それから、北欧系の指揮者の演奏でよく聴いたものだけれど、 聞き飽きるほどは聴いてないところが、ここでの大切なところだ。 今聴いても、すごく新鮮に感じられるところが多いが、 今聴くと、何やら不可解だなぁ、と思われるところも多い。 演奏への驚きも多い(特にバーンスタイン盤の方)。
不思議な感じの、いい曲だなぁ、とつくづく思うのだが、 何か終始不安定で落ち着かない感じがするのが困りものだ。
不思議な感じ、というのは、語りかける音楽、って感じ、というか、 物語を紡いでいるような感じ、というか。。 そんな雰囲気が不思議な魅力なのだ。
不安定なのはたぶん、低音パートとティンパニの動きのせいだろう。 打楽器はティンパニだけで、連打がやたらと多い。 低音弦も、普通でないような不思議な役割をしていたり、 ちょっと驚くようなアクセントがつけられていたり、、いろいろ。。 ティンパニと低音弦の動きがずらしてあるようなところもあるし。。 だから、足場の悪いところに世界が成り立っているような感じなのだ。
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