TENSEI塵語

2008年09月22日(月) なんと複雑な。。

メラミン乳は日本には入ってないけれど、
原料にした加工品は大量に入ってきて消費されてるかも、、という。

日本の食品メーカーの中国での子会社が、
メラミンの混入した牛乳を製造した会社から原料を仕入れていて、
そこで製造された商品が、日本の240の店舗で売られていた。
その日本の食品メーカーは回収を始めた、、、とは、今朝の朝刊。
この時点では、出荷個数は数千個にとどまっていた。

ところが夜のニュースでは、その商品のひとつ「クリームパンダ」が、
給食大手会社にも納品され、そこから3000余の病院や福祉施設に
納品されて、すでに大半は人々の腹の中に収まってると言う。
この報道では、一品だけでもう3万個になっている。

ま、そのままモロの粉ミルクとは違って、牛乳の割合はわずかだろうし
そうすぐに健康被害に及ぶわけではないだろうけど、
やはり、どこでどうつながっているかわからないのが
現代の恐ろしいところかな、と思う。
ほんの2日前には、日本には輸入されてない、だったのが、実は、
牛乳メーカー→現地子会社→大阪の食品メーカー→(東京)→全国
と、ちゃっかり何も知らない日本の庶民の口に及んでいるのだ。


事故米の報道だってびっくりだ。
昨日(土曜)の朝刊では、愛知の給食オムレツにカビ米が使われていた
と、一面トップで大騒ぎだった。
妻は愛知の小学校教員なので、「私もきっと食べてる」と言う。

これも、そうすぐに健康被害に結びつくわけじゃないと思うが、
小中学生にも教員にも、ほとんど強制的に食べさせるものなのだから、
不正食品の使用はまったくないようにしてほしいものだ。

この時点で、カビ米はどれだけ旅をしてるのかと言うと、
政府→新潟→東京→愛知県学校給食会→給食センター→各校

しかし、今朝(日曜)の朝刊では、この東京の会社の冷凍食品は
千葉や長野にも供給されていたということだ。

特に給食というのは、地元製品だけでまかなっていたと思ってたので、
今回のこの種の事件の報道が驚きの連続だった。


食関係ひとつ取ってみても、流通経路がややこし過ぎ!
いったい、取るに足りないほんの一品のために、
どれだけガソリンが消費され、
どれだけ多くの人間が駆け引きに奔走していることか、、、
想像する気も萎えてしまうほどの複雑さなのだろう。。。


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