TENSEI塵語

2008年09月16日(火) おっと、大失言。。

こういう言葉が酔っ払った酒の席ならともかくも、
公の場で得意になって口にできるのは、
やっぱり、苦労している人々とか、人命とか、
そういうことによほど無頓着なのだろうな、、と再確認させられる。

一昨日、麻生総裁候補(総裁だよ)が名古屋市の街頭演説会で、
「都市部での公共事業もきちんと行うべき」趣旨の話をしたそうで、
その時にこう言ったそうだ、、あのいつもの軽さを交えた口調で。。

「岡崎の豪雨は1時間に140ミリだった。
 これが安城、もしくは岡崎だったからいいけど、
 この名古屋で同じことが起きたら、この辺全部洪水よ」

名古屋の人に向かって、今回は名古屋じゃなくてよかったね、
のつもりだったのかもしれないけど、いっくら何でも、
「〜からいいけど」はないでしょう!
ちっとも「いい」ことはないのだ。
なぜ「安城、岡崎もたいへんです」程度の言葉さえ出ないのだろう??

死者も出たし、負傷者も千単位。
遺族や負傷者は、「いいけど」をどんな思いで聞くだろうか?
浸水家屋は3000近いし、一階の天井まで浸水した家もある。
浸水の恐怖や憂鬱を、彼は少しでもわかろうとしたのだろうか?
今なお復旧作業が続いていると聞いている。
市民がどんな思いでいるかちょっと想像するだけでも、
「岡崎だからいいけど」なんて言えるはずがない。

問題はもちろん、こういう言葉を安易に発する心のあり方なのだ。

岡崎市と安城市はきょう抗議文を出したそうだ。
当然だ。


お祭り作戦の総裁選にこのところ無関心だったけれど、
これでちょっとおもしろくなってきたかも。。。
今のところ、特に地方票で麻生候補が圧倒的人気らしい。
この失言は、大失言としてこの総裁選に影響するのか、
それとも、ほんのちょっとしたミスとして黙殺されるのか。

・・ま、ごく基本的な良識くらいは示してもらわないと。。

それにしても、総選挙までをしっかり見据えて、
ぜっったいに失言など許されない状況だとわかってるはずなのに、
こんなにもしれっと大失言をしてしまうとは。。


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