こういう言葉が酔っ払った酒の席ならともかくも、 公の場で得意になって口にできるのは、 やっぱり、苦労している人々とか、人命とか、 そういうことによほど無頓着なのだろうな、、と再確認させられる。
一昨日、麻生総裁候補(総裁だよ)が名古屋市の街頭演説会で、 「都市部での公共事業もきちんと行うべき」趣旨の話をしたそうで、 その時にこう言ったそうだ、、あのいつもの軽さを交えた口調で。。
「岡崎の豪雨は1時間に140ミリだった。 これが安城、もしくは岡崎だったからいいけど、 この名古屋で同じことが起きたら、この辺全部洪水よ」
名古屋の人に向かって、今回は名古屋じゃなくてよかったね、 のつもりだったのかもしれないけど、いっくら何でも、 「〜からいいけど」はないでしょう! ちっとも「いい」ことはないのだ。 なぜ「安城、岡崎もたいへんです」程度の言葉さえ出ないのだろう??
死者も出たし、負傷者も千単位。 遺族や負傷者は、「いいけど」をどんな思いで聞くだろうか? 浸水家屋は3000近いし、一階の天井まで浸水した家もある。 浸水の恐怖や憂鬱を、彼は少しでもわかろうとしたのだろうか? 今なお復旧作業が続いていると聞いている。 市民がどんな思いでいるかちょっと想像するだけでも、 「岡崎だからいいけど」なんて言えるはずがない。
問題はもちろん、こういう言葉を安易に発する心のあり方なのだ。
岡崎市と安城市はきょう抗議文を出したそうだ。 当然だ。
お祭り作戦の総裁選にこのところ無関心だったけれど、 これでちょっとおもしろくなってきたかも。。。 今のところ、特に地方票で麻生候補が圧倒的人気らしい。 この失言は、大失言としてこの総裁選に影響するのか、 それとも、ほんのちょっとしたミスとして黙殺されるのか。
・・ま、ごく基本的な良識くらいは示してもらわないと。。
それにしても、総選挙までをしっかり見据えて、 ぜっったいに失言など許されない状況だとわかってるはずなのに、 こんなにもしれっと大失言をしてしまうとは。。
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