TENSEI塵語

2008年08月28日(木) 「ポニョ」との幸福なひととき

もう映画館で上映してる間に観ることは無理だなと思っていたけど、
きょう、やるべき仕事が昼過ぎには片づいたので、
2時から休暇をもらって早退して、映画館に走った。

私の回りからはあまりいい評価は聞こえて来ていない。
「いまいち、、」「なんだかなぁ、、」等々。。
私自身、ほんの数秒ほどの予告編をTVで見て、
それほど興味をそそられていたわけでもなかった。
宮崎さんのアニメだけど、どうしようかな? って感じだった。

しかし、1カ月ほど前から市民バンドで、
主題歌と「フジモトのテーマ」で構成された曲を練習し始めた。
それから、つい最近サウンド・トラックを聴き、
某社のメドレー譜も採用して加えてみようかな、と思い始めた。
そんなことを考えていると、音楽の流れる場面も気になるし、
フジモトってどんな人物だ? なんてことも気になってしまう。。

要するに、できれば見ておきたい、と思うようになっただけで、
作品に対して、そう大きな期待を抱いていたわけではなかった。
とにかく「お子さま向け」のアニメらしいので。。


ところが、最初のタイトル画面に入る前の短いオープニング部分だけで
ポニョのかわいらしさに魅せられてしまった。
見ていて、思わず口元が綻んでしまうかわいらしさだ。
それに、もちろん美しい海の光景。

ソプラノ独唱が流れるオープニングタイトルの画面が、
とぼけたような絵なのもおもしろいし。。

・・そんな風に見始めた100分間だったが、
温かい関係に包まれた物語と、ポニョの仕草を楽しんでるうちに、
あっという間に過ぎてしまった。

悪いやつも憎たらしいやつも登場しない。
序盤でポニョを連れ戻そうとするフジモトだって悪役じゃない。
誰が1番悪いかといえば、好奇心から脱出して地上世界を見に行き、
人間の子どもになりたいと一途になるポニョが1番悪い!(笑)
そのために、海の秩序が破壊され、大荒れになり、
地上世界の多くを水没させてしまうわけだしね。。

でも、そのポニョが、何とも言えずかわゆい上に、けなげ。

子ども時代のロマンへともっとも引き戻してくれた場面は、
原初の海を、宗介とポニョがおもちゃのポンポン船で航海する場面。
何と楽しく、羨ましい場面であろうか。。
またこの場面ひとつ取ってみても、
ポンポン船の屋根に座っている女の子のポニョの姿勢といい、
その手には常に、最初に宗介に入れてもらった緑のバケツがあるとか、
本当にほのぼのとした子どもの姿を見せてくれてたり。。

まだいっぱいいろいろなことが浮かんできているのだが、
とりあえずきょうのところはここまで。。。


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