| 2008年05月10日(土) |
サイクロン被害と国民投票 |
サイクロンに襲われたミャンマーの死者が10万人を超えるのではないか、 という話もある。 当初は1万何千人かという報告がされていたけれど、 救援活動が不十分なせいで、被害者が拡大する一方なのだろう。 軍事政権は、各国からの人的・物的支援を拒否し、 国民の生命をないがしろにしているとしか思えない。 国外から届いた救援物資は、軍によって差し押さえられ、被害者に届かず、 被災地では何も食べられずに飢えに耐えている人たちがいるそうだ。 被災地で援助を求めている人たちは150万人とも言われている。
そんな中で、きょう、新憲法の国民投票が強行されたそうだ。 被災地は2週間ほど延期するそうだが、その他では実施。 そんなことしてる場合かよ、と国際的にも批判を浴びている。 軍事政権トップのタン・シュエ議長は、早朝に夫妻で投票所に出かけ、 笑顔で投票を済ませたそうだ。 何十万もの国民が負傷や飢えに喘いでいるのに、 なぜ、どうしても投票を優先しなきゃいけないかは理解に苦しむところだ。 どうせ、被災地の投票も終わらなければ有効じゃないのだから、 延期して全国同日に行っても一向にかまわないと思うのだが。。 とにかく、非常事態なのだから。。。
しかも、我々から見ると、ひどい憲法案である。 議会は二院制をとるが、その議員の4分の1は軍の指名によるという。 つまり、憲法に反対しても現軍事体制が続くことになるし、 憲法が認められて議会制になっても、軍の権力が維持される仕組みである。 選択の余地のない国民投票ではないか。。。 議員や大統領の資格についても定められ、 スーチー女史のような人が立候補できないように定められてもいる。
でも、ひどい国だなぁ、、と他人事のように言ってはいけない。 日本だって、憲法だけはすばらしいけれど、 政権を担当している人たちは国民から乖離したところであくせく状態。 自分たちの政権のために有利な法律を作ることは得意中の得意である。 日本にはサイクロンのような災厄は訪れてないけれど、 経済政策の被害者や老後保障制度の被害者や、 いろんな被害者が救済されずに、時には瀕死の状態になってたりするし、 時には死体で見つかったりもするのだ。
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