TENSEI塵語

2007年07月08日(日) 昨夜の続き

昨夜は、酔いと睡魔でわけわからなくなって眠ったようだ。
今朝PCの前に座った時、昨夜の塵語を書き終わったような気がしないが
保存した覚えもない、そのまま電源切って消えちゃったのかな? と
不安だったが、書きかけでそのままアップして眠ったようだ。

わからんことの多すぎる作品ではあった。

まず、アレンがなぜ、善良そうな王である父親を殺して剣を奪って逃げたか
これがわからない。
もう一人の自分、「影」に動かされて凶暴になることがある、と
後半になってテルーに告白する場面はある。
その「影」に異常に怯えるアレンの姿はしばしば描かれる。
しかし、それがなぜなのか、どうもわからない。
仕事に追われる父親と、我が子より猫をかわいがる母親の下で、
愛情に飢えたから??(笑)

世界が均衡を失い、さまざまな災厄が起こっているところから始まる。
しかし、後半はそんなことはどうでもよくなったように、そこから離れ、
アレン、テルー、テナー、ゲドと、魔法使いクモとの闘いに終始。
アレンとテルーの活躍で悪役クモが滅びると、めでたしめでたしで、
アレンは、自分の国に帰って罪を償うよ、とテルーに語る。
(昨夜書きとめたテルーの説得もあって、
 アレンは自身の生としっかり向き合う意志が固まったわけだ)

しかし、あれ以来世界が、とりわけアレンの国がどうなっているのか、
さっぱり疑問だ。
また、国ではアレンはどういう存在とされているのだろう。
親殺しで王殺しの犯人扱いだったら、帰って償うどころか、
帰ったら即刻死刑なのではないかと思うのだが。。。

また、世界が均衡を失った前半のテーマが後半は不問にされているが、
その犯人は、、クモ? クモが死んだら、均衡は取り戻せる??
そういう仄めかしもとりあえずは読みとれなかったので、これも謎だ。
要するに、世界の崩壊という問題はいったいどうなったのかがわからん。

テナーがどういう人物なのかもわかりにくい。
魔法使いだと噂するおばはん2人が登場する。
実際、薬を作ってやっているようだ。
普通の生活しかしていないようだが、過去には何かあったらしい。
クモによって地下牢に閉じこめられた時に、
昔も地下で生活していたようなことがチラッと語られる。

これらは要するに、原作のさまざまな要素をチラチラと盛り込み過ぎて、
原作を知らない人間に疑問を増やさせているのではないかと思う。
描ききれる程度に、情報を精選してほしかったなぁ、と思う。

また、後半から終盤にかけて、テルーの存在感が大きくなるばかりで、
ゲドは魔法も封じられ、「戦記」どころか、
最初から最後まで、ゲドはアレンの案内役でしかない。
少なくとも、この作品の全体は「ゲド戦記」のタイトルに合わない。

結局のところ、「ゲド戦記」というタイトルの下にアニメ化するのでなく、
題材とエピソードを借りた新しいタイトルの作品にしてもらえれば、
それほど無理なく作品が統一され、批判も少なかったのではないかと思う。



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