TENSEI塵語

2007年01月09日(火) 脳のメカニズムの不思議

先月の28日に、脳細胞の伝達のメカニズムをまとめた。
記憶のメカニズムについてもまとめようと思っていたし、
今も思っているが、なかなかそれができないでいる。

しかし、本当に不思議だと思うのは、
ニューロンを結合させ伝えられて行くのは、電気信号・化学信号である。
電気信号というのは、ニューロンの外にあるナトリウム・イオンが
入り込んで、それが連鎖していくものである。
化学信号というのは、シナプスの対岸にある「受容体」を
開かせるものでしかなく、そこにまた外のナトリウムイオンが流れる。。。

しかし、我々の中に貯えられるのは、映像であり、言葉であり、
音であり、匂いであり、触った感触や痛みや。。。
あの理論を見る限り、そういうものを運ぶという感じでもない。
いったい、何がどのような形でニューロン相互を駆けめぐり、
貯えられるのだろうか、、、?

我々はなぜ、思い出したくても思い出せないのに、
思い出したくないものはいくらでも思い出してしまうのか。。。
覚えたくてもなかなか覚えられないのに、
なぜ、忘れたいことがいつまでも忘れられないのか。。。

何よりも不思議なのは、なぜ自ら考え、新たな結論を出せるのか?
なぜ、新たな発明や創造が可能なのか?
いったい、何がそれを促しているのか。。。。。

この狭い場所に、1000億もの精密機械がひしめき合い、
絶えず信号を伝達し合っているのも驚異でしかないのだが、
考えれば考えるほど不思議としか思えない疑問が増えてしまう。
それを不思議だ不思議だ、わからんわからん、と考えているのも、
この私の頭の中のニューロンたち自身なのだ。。。。


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