TENSEI塵語

2006年12月25日(月) 「のだめ」最終回

といっても、前半の最終回なのだろう。
何ヶ月かしたら、パリを舞台にした後半が始まるはずである。
TV曲も、このままでやめてしまうわけにも行くまい。

最終回の前半はいくつかのギャグに笑えたし、
のだめの郷里に迎えに行く千秋の姿もなかなかおもしろかった。
ラストは、涙、涙の演奏シーン、、、うーん、、ちょっと大げさすぎる。
このシーンは適度な感動にとどめておいて、
ラストは微笑ましくさっぱりとした軽口で締めくくってほしかったな。
今までにないタッチのドラマだったのに、ラストはかえって月並み。。。
大体、観客総立ちなんてコンサートは実際にはそうないですよ。
しかも、ベートーヴェンの7番だもんなぁ。。。
スピーカーで聴くのでなければ、そう圧巻と言うほどの迫力は出ない。

「のだめ」を楽しんで見てきたし、原作の漫画も後読みしているが、
いろんな意味で刺激になった。
シューマンのビアノソナタ第2番なんて、まったく今まで聴いたこともなく
そもそもシューマンの曲は1枚もCDを持ってなかったのに、
先日検索して買って聴いた。
ショパンのエチュードもガーシュインのラプソディー・イン・ブルーも、
持ってるつもりなのだが見つからないので、買って何度か聴いた。
ラプソディー・イン・ブルーは、先月、ポップスアレンジされた曲を
今度の市吹の定演の最後の曲に決めた。
このドラマのおかげで、なかなか埋まらなかった穴が埋まったということだ。

私がこのドラマを見てホッとするのは、
楽しんでこそ音楽なのだ、という考えが貫かれている点である。
登場する音楽の権威者の中にも、上辺の演奏技術よりも、
演奏の中に隠された心的傾向を見抜く人物が何人かいる。
そういうところが実に嬉しい。


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