| 2006年12月11日(月) |
演奏家ドラマの良し悪し |
先週はばっちり最初から最後まで見たのだが、 きょうは「のだめ」の前半を見忘れた。 アンサンブル・コンテストの進行上の打ち合わせメールを書いてから、 風呂に行って、出たら下の部屋で見ていたので気がついた。 仕事で頭がいっぱいだったというよりは、 きょうは月曜日という感覚が希薄だったのだ。 土日が忙しいと、週の初めに曜日感覚が狂ってしまうのである。
先週は、モーツァルトのオーボエ協奏曲を楽しげに演出してるのがよかった。 きょう見た後半部分だけだと、のだめがショパンのエチュードを いきなり弾き始めた演奏場面がよかった。 漫画からは音は流れないが、ドラマだと音楽が入るのがよい。
しかし、ホントに具体的に音楽が流れ、演奏シーンが動いて入るのが 効果的かどうなのかというのは、その状況によってさまざまだ。 「のだめ」の演奏シーンは、今まで見てきた演奏家ドラマの中では もっとも違和感の少ない無難なものだとは思うけれど、 客席が僧立ちになるほどすばらしい演奏だったかと言うと疑問だったりする。
映画「砂の器」の音楽も、巡礼の旅の映像も感動的だったけれど、 主演した加藤剛の指揮姿があまりにもひどくて、映画のキズになった。 中学生のころ見た「チャイコフスキー」の伝記映画でも、 チャイコフスキー役の俳優の指揮姿がまったくダメで感動を削がれた。 その他、演奏シーンがまったく演奏と合ってないドラマが多かった。 ドラマ「ロング・バケーション」でもキムタクの演奏姿はなかなかのもの だったが、この曲で客席総立ちというのはどうかなー、、といまいち。。。
より具体的であることは、わかりやすく便利でありがたいものだけれど、 かえって効果を損なうという棄権が絶えずつきまとっている。
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