TENSEI塵語

2006年11月05日(日) 心地よい緊張の時間

きょうは昼から市吹の演奏に出かけた。
昨日・一昨日と、もどかしい思いで20以上の団体の演奏を耳にし、
ウズウズしていたのを、きょう発散する形になった。

出番は、進行表上は15分だが、いつも最後なので軽視している。
今回は「ゲド戦記」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」の、
どちらもメドレーで20分ちょっとかかる曲目になった。

例年はこの行事では、ノリのいいポップスや演歌・民謡・懐メロ系で、
どちらかというと受け狙いで選曲するのだが、
今回は団長の要望や、出演できる団員の都合も考慮して、
この、話題性はあるし、刺激的な音楽ではあるけれど、
どちらかといえば地味で渋い曲調の、少々お堅い曲目にしたのだった。
だから、例年ほど気楽に振れなかった。

春に「パイレーツ・オブ・カリビアン」を選んだときも、
夏に「ゲド戦記」の編曲を始めたときも、これほど緊張を強いる曲とは
思っていなかった。
比較的気楽な曲目のつもりだった。
しかし、私は途中で疲れてしまった。
定演では、これより密度の濃い2曲を含め、あと6曲もあるわけだ。
不安になってしまった。

しかし、そんな緊張の時間の中に身を委ねるのが、何ともいえぬ快感である。
あの緊迫したひとときは、他の誰にも味わえないものなのだ。
しかも、最後に向かうにしたがってへたばるのでなく、
より完璧に、緊張を高めなければならないという私の要求に、
団員たちはちゃんと応えてくれる。
本当にかわいい団員たちである。
週にたった1時間半という練習では、実に厳しい要求であるはずなのに。


帰ってから、夕方、明日のための仕事をする余力はまだあった。
意外と元気だな、と自分でも驚いた。
しかし、結局宵寝をしてしまった。
ちょっとだけ横になったら、そのまま瞬時に意識を失ったようだ。
いつもの宵寝よりうんと長く、4時間近い宵寝である。
目を覚ました時には、もう午前0時を過ぎていた。
何とか、明け方の4時ごろまで眠れないかと試みたが、もうダメだった。
いったん起きて寝直すしかない、、、と今は夜中の3時である。
あまりよろしくない週明けになりそうだ。


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