きょうは昼から市吹の演奏に出かけた。 昨日・一昨日と、もどかしい思いで20以上の団体の演奏を耳にし、 ウズウズしていたのを、きょう発散する形になった。
出番は、進行表上は15分だが、いつも最後なので軽視している。 今回は「ゲド戦記」と「パイレーツ・オブ・カリビアン」の、 どちらもメドレーで20分ちょっとかかる曲目になった。
例年はこの行事では、ノリのいいポップスや演歌・民謡・懐メロ系で、 どちらかというと受け狙いで選曲するのだが、 今回は団長の要望や、出演できる団員の都合も考慮して、 この、話題性はあるし、刺激的な音楽ではあるけれど、 どちらかといえば地味で渋い曲調の、少々お堅い曲目にしたのだった。 だから、例年ほど気楽に振れなかった。
春に「パイレーツ・オブ・カリビアン」を選んだときも、 夏に「ゲド戦記」の編曲を始めたときも、これほど緊張を強いる曲とは 思っていなかった。 比較的気楽な曲目のつもりだった。 しかし、私は途中で疲れてしまった。 定演では、これより密度の濃い2曲を含め、あと6曲もあるわけだ。 不安になってしまった。
しかし、そんな緊張の時間の中に身を委ねるのが、何ともいえぬ快感である。 あの緊迫したひとときは、他の誰にも味わえないものなのだ。 しかも、最後に向かうにしたがってへたばるのでなく、 より完璧に、緊張を高めなければならないという私の要求に、 団員たちはちゃんと応えてくれる。 本当にかわいい団員たちである。 週にたった1時間半という練習では、実に厳しい要求であるはずなのに。
帰ってから、夕方、明日のための仕事をする余力はまだあった。 意外と元気だな、と自分でも驚いた。 しかし、結局宵寝をしてしまった。 ちょっとだけ横になったら、そのまま瞬時に意識を失ったようだ。 いつもの宵寝よりうんと長く、4時間近い宵寝である。 目を覚ました時には、もう午前0時を過ぎていた。 何とか、明け方の4時ごろまで眠れないかと試みたが、もうダメだった。 いったん起きて寝直すしかない、、、と今は夜中の3時である。 あまりよろしくない週明けになりそうだ。
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