| 2006年09月11日(月) |
現代日本を象徴する世論調査 |
今朝、まだガタピシガタピシしているような体にむち打って出校したら、 1時間目は学校祭後の清掃にあてるという。 グランドのテントやシートの片づけは体育の時間にでもやるのだろうと 思っていたのに、それもこの時間にやると言う。 それで、テントの片づけでまず大汗をかくはめになった。 それは、2時間目の頭まで食い込んだ。 いじわるなことに、きょうからの新しい時間割で、 1時間目にあった授業は4時間目に移されていて、 要するに、貴重な空き時間にこの肉体労働を課せられるはめになったのだ。 授業後も、体育大会でやり残した競技をやるだの、学年集会をやるだの、 どうして教員というのは自分たちを酷使することをこうして次々考えるのか、 どうも不可解なことである。
くたくたになって帰り、夕食後は耐えられそうにも思われたが、 結局1時間半ほど沈没した。 眠りに入るときに、昨日実は書こうとした、不可解な世論調査を思い出した。
昨日、朝刊の1面のトップの見出しを見ただけで、不思議な感覚。。。 まず大きく「年金・福祉改革 48%」とあり、その横にやや小さく 「本社緊急世論調査 安倍氏支持54%」とある。 その上に横向きにさらにやや小さく「次の首相に望む政策」とある。 すごい違和感である。 弱者切り捨て路線の後継者に、年金・福祉を期待だって? 実際安倍くんが最近掲げている中にそんな悠長なものは全然ないぞ。 彼は、とにかく憲法改悪に意欲を燃やし、「お国のため」教育への改悪、 ろくなことは言ってない。 消費税アップだって、福祉のためよりも、軍備拡張でしょ?
その朝刊は、妻の傍らに広げられていたもので、その見出しだけ見て、 「どうして、望む政策が年金・福祉で、安倍支持となるんかねぇ?」 と言ったら、政策と支持とは関係がないことも書いてあると言うので、 取り上げて読んでみた。
うーーーん、、、何と恐ろしい。。。
・次の首相にふさわしい人は安倍官房長官が54%と断然多い。 ・安倍氏の政権公約について「内容を知っている」人は11%。 ・次の首相にふさわしい人として安倍氏を挙げた人でも、 政権公約の「内容を知っている」と答えた人は10%。 ・安倍氏の人気の理由は「人柄やイメージ」が44% 「他によい人がいない」が25% 「若さ」11% 「実行力」10% 「政策や主張」は5%で最少。。。
もうここまで読んだだけで、あきれ果てるしかない。 しかしもう少し読んでみよう。
・次の首相にいちばん力を入れて取り組んでほしいことは、 「年金・福祉の改革」が48%で圧倒的に多い 「財政再建」17% 「格差の是正」10% 「地方の活性化」「アジア外交の改善」ともに9% 「憲法改正」はわずか2%に過ぎない。
この最後の問は、択一でなくしてほしかったな。。。 改憲を望んでいる人がどれだけの割合なのか知りたかった。 択一のこの回答で、改憲は二の次なのは察せられるけど。。。 しかし、安倍くんの最重要課題はこの改憲、恐るべき改憲なのだ。 私は、彼の台頭を、戦後の還暦を経た、悪魔の到来と呼ぶ。
こういう無思慮な政治的態度にあきれ果ててからもう20年以上だが、 こうして改めて数字で示されると、そら恐ろしく暗澹たる思いに陥る。 政治家を支持する理由の筆頭が「人柄やイメージ」とは何であろうか? 国民のほとんどは、彼の「人柄」などは知らない。 TVや新聞に登場する彼から、「人柄」まではわからない。 政策に「人柄」は現れると思うが、多くの人は政策も知らないそうだ。 人々が感じているのは、なーーーんとなーくの「イメージ」に過ぎない。 そんなイメージを頼りに、我々の生活を委ねる人々の気持ちが理解できない。
しかし、これは、長年のそういう国民感情のなれの果てなのだ。 何が何でも自民党、何をされても自民党、どんな仕打ちを受けても自民党、 この安定したイメージ支持が、国民の思いを無視した指導者を育てたのだ。 もっとよく考えて、ひとつひとつの政策に厳しい裁定を下していれば、 「他によい人がいない」なんていう悲しい状況は生まれなかったはずである。
政策や主張と政治家支持とがまったく別物であるというのは、 きわめて異常なことなのだが、それを新聞がまったく論評しないのも異常だ。 そうして、時の権力者がある程度の成果を収めて安泰となってから、 あれこれ批判側に回ったりするのが常である。
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