TENSEI塵語

2006年07月03日(月) 「HERO」スペシャルを見た

「HRRO」は、放映時には知らなかったが、レンタルビデオで繰り返し見、
DVDを買ってからも繰り返し見ている大好きなドラマなので、
こりゃあ見ないわけにはいかない。
さいわい、きょうすべての採点を終えてきた。

前からの噂でもきょうの新聞の紹介でも、
「久利生検事 今夜限りのカムバック」ということなのでなおさらだ。
だから、てっきり、あのシリーズのメンバーとともに、
雨宮とのその後を描きつつ、とんでもない大事件、、、政界を揺るがすほど
の大事件に取り組んで、下手すると非業の死、、? とまで想像していた。
ところが、、、である。

今回の舞台は山口県の虹ヶ浦というところになっている。
久利生は、前回左遷された石垣島から札幌に赴任していたようだ。
札幌から赴任してきた久利生が、この虹ヶ浦支部の検察官・事務官たちの
心を変え、被疑者の心を熱い説得で溶かすというドラマは以前のとおりだ。
しかし、2時間ドラマという長さのせいか、
被疑者の真相告白がやたらと長くなり、火曜サスペンス風になってしまった。
それはそれで感動するところもあるのだけれど、
本来の「HERO」のテンポやリズムに親しんだ者にはやや違和感があった。

町を生かし支えている大企業、その先代社長は町の尊敬の的であり、
その社長に助けられ育てられた専務滝田も人格者として尊敬を集めている。
しかし、二代目の若社長の、東京での不倫をネタに強請に来た男を、
滝田が殺してしまう。
滝田は、社長の不倫が知られないまま、早くあっさりと起訴されること願う
が、
久利生が真実を追究するうちに、社長の不倫は明るみに出てしまうし、
滝田が「殺意をもって」強請の男を刺したことも明言されてしまう。
視聴者は、町のためにもこの滝田を罰して欲しくないと願うところだが、
状況はますます悪くなって、起訴せざるをえなくなるわけだ。

ラストは裁判の展開になるのだろうと思ったが、この後の展開が謎だ。
情状酌量をどれだけ求められるかの裁判の模様は描かれない。
その代わりにいろいろなことを小出しにして、中途半端に終わった感じだ。
社長の不倫は、虹ヶ浦の海を埋め立てて「開発」しようともくろむ
代議士の策謀であったことがほのめかされ、
実際、その不倫相手の女が代議士の事務所から出てくる。
しかし、それだけのことだ。それ以上には発展しなかった。
また、その代議士の汚職事件を、特捜が断念したニュースが流れる。
そねもまた、それだけのことだ。
そのニュースを見ながら、東京の鍋島次席は、久利生を呼び戻しましょう、
と言い、久利生があの城西支部に呼び戻されて、
あの懐かしい連中と再会したところで終わり、である。
雨宮も、懐かしそうに嬉しそうに声をかける、それだけのことで、
あの石垣島での再会以来どうなってしまっていたのか、ぜんぜん不明。。。
ま、連中の相変わらずの雰囲気に束の間浸れたのはよかったけどね。

何のためにこのスペシャルドラマを作ったのか、よくわからない。
この作りは、数年ぶりにシーズン2として再開するための「序」みたいだが、
そんな予定は微塵もあるように思われない。
これで本当に最後の最後にするためだとしたら、
実に杜撰でいい加減な作品だとしか思われない。


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