TENSEI塵語

2006年05月20日(土) 同じ作品を見直すということ

よくやることであり、珍しい感想でもないのだが、
ちょっと今夜驚いたこともあるので書きとめておこう。

何と、一昨日から「ロズウェル」を最初から見ているのである。
何か離れがたい雰囲気なんだなぁ、、、
第1話が遠い昔に感じられて懐かしく感じられるからだろうか、、、
最後に仲間があんなにふえてしまうからだろうか、、、
そうはいっても、「24」や「ダーク・エンジェル」よりも気に入ったとは
言い難いのだ。

今夜第4話を見た。
もうこのあたりの話はかなりの部分を忘れている。
見れば思い出すし、そうそう次はこうなるんだ、くらいは
思い出せることも多いが、まったく忘れているところもあるという具合だ。
第4話は、リズの大好きな祖母が訪ねてきて、元気だったのに突然倒れ、
ついに息を引き取る物語である。
死に際に祖母はリズに、あなたの前向きな生き方は神さまの贈り物、
自分の心の声に正直に生きなさい、とリズに語りかける。。。
また、この回のラストシーンは、リズがマックスの胸に飛び込んで、
抱擁してそのまま幕。。。

こういうシーンに思わず涙ぐんでしまう。
前に見たときには、どちらも驚きの方が先に立って、
今回ほどには涙腺を刺激しなかったように記憶している。
しかし、2回目の今夜は、これから60話に及ぶリズの未来を知っている。
「心の声に正直に」という祖母の言葉も、初めての抱擁も、
これからのリズとマックスにとって意味深いものだということがわかるから、
それまでの3話を見ただけだった前回よりも感慨深くなるわけだ。

若かったころ、中二の春休みに初めて見た「ベン・ハー」を、
それから10年ちょっとの間に10回以上見た。
ビデオなどない時代だったから、映画館やテレビで見られる機会は
全部逃さずにせっせと見たのである。
見るたびに感動し涙する箇所が増えて、「10分に1度泣ける映画」という
キャッチフレーズまで作って心酔してしまった。

これは読書における熟読の楽しみと同じである。
繰り返し読んだり見たりするうちに、意味の連関が深まって行くわけである。
ストーリーを知らずに、これからどうなるかハラハラするのも楽しい。
しかし、すべてを知った上で、さまざまな言葉や場面の意味を味わうのも
より大きな楽しみである。


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