TENSEI塵語

2006年04月30日(日) お国を守る

「自衛隊に良い印象をもっている人が84.9%に達したことが、
 内閣府の『自衛隊・防衛問題に関する世論調査』でわかった」

今朝の朝日新聞の1面、靖国問題が日米関係にも影を落としていると
アメリカの外交関係の専門家たちが懸念している記事のすぐ下にあった記事。

さて、この84.9%の数字で何がわかったのだろうか?
私は、戦争をしないから良い印象を持っている。
ある人々は、海外に出て〈国際協力〉なるものをしたから好印象。
ある人々は、札幌雪祭りで活躍したから好印象。
ある人々は、親戚・知人が働いているから好印象。。。
「良い印象」にもいろいろあるのだ。
ある人々は、戦争をしないから、悪い印象を抱いており、
ある人々は、アメリカの侵略戦争に加担したからと、悪い印象を抱く。
「良い」も「悪い」も理由はさまざまだし、
同じ理由が「良い」にも「悪い」にもなりうるのだ。
こんな質問で数値を得たって、何が分かったとも言えない。

最近読んでいる松岡圭祐の「千里眼 メフィストの逆襲」には、
「千里眼」で活躍した岬美由紀の、自衛隊員時代の葛藤が描かれる。
日本人を拉致し北朝鮮に向かう船を真下に見ながら、
戦闘機に乗っている自衛隊員が何をどうすることも認められず、
見逃してしまって、そのままうやむやになってしまう。。。
確かにこれでは「自衛」隊員たちの存在意味がない。

「国を守る気持ちを教育の場で取り上げる必要があるという人は
 65.7%で過去最高を記録」

私も取り上げる必要があると思う。
でも、国を守るとは、攻められたら戦う、という意味ではないのだよ。
今度戦争が起こったら、核兵器で国は壊滅しちゃうんだよ。
戦えば戦うほど、そうなってしまうんだよ。
「防衛」は「友好」以外にありえないのだよ。
だから、まず、教育の場でも、靖国問題を徹底的に批判的に教えるべきだし、
マスコミも、小泉くんの駄々こねみたいな参拝を徹底的に叩いてくれたまえ。

靖国参拝もアホだし、内閣府の世論調査も、無内容のアホなものだ。


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