TENSEI塵語

2006年03月03日(金) 2つの〈謎解き〉映画

昨夜は、もうそろそろ寝なきゃいけない1時近くになって、
ディズニー映画の「ナショナル・トレジャー」を見始めた。
2、30分くらい見たら寝ようかな、と安易な予定で見始めたのだが、
余りに絶妙な快速テンポに乗せられて、中断する心の余裕がないまま、
見終わって時計を見たら3時を過ぎていて、焦った。

これは、子どものころに聞かされた祖父の話が忘れられず、
遺された言葉の謎を解きながら財宝を探す物語である。
そのために主人公ゲイツは、アメリカ独立宣言書を盗み出す。。。

とにかく、映画全体の軽妙さと快適なテンポに脱帽した。
主人公たちはなかなか財宝にたどり着けないが、そう危険な目にも遭わない。
どちらかといえば、するりとかわしながら飄々と進んで行く感じである。
独立宣言書を保管している国立公文書館の公文書管理者である女博士も、
盗まれたことよりも財宝に興味を持って主人公たちと行動を共にする。。。



今夜見たのは、ショーン・コネリー主演の「薔薇の名前」である。
こちらのは、昨夜のとは打って変わって、実にゆっくりしたテンポで、
じっくりと中世の修道院を描いている。
こちらはいわば連続殺人事件を解決する物語であるが、見ている間、
犯人探しや殺害方法の追及もさることながら、
映画の中の〈中世の世界〉への興味が尽きなかった。
権力を持った者の強圧的な仕打ち、閉鎖的な思考世界、、、もちろん、
そういった精神的なものばかりでなく、建物・道具・風物なども。。。
そして、この映画の中で聖職者たちがムキになって論じるのは、
キリストは笑いを許すか禁じるか、
キリストの衣は神の衣か、
修道院は財産を持つべきか手放すべきか、、、という類の論争。。。
これもまた、中世の神学の世界を具体的に垣間見せてくれるのだ。


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