でこすけ日記

2002年04月13日(土) 久しぶりに

 詞を書こうという気になったので書きました。
 私にしては珍しくお話ちっくな詞です。
 まだ短いですけどもうちょっと長くなるかと思われます。

まちぼうけ

待つことに疲れた花嫁は
今日もまたその小さな胸と同じような
小さなビンに涙を落としました
ベルはいつまでも鳴らないまま
ただ風は退屈な時を運んでは去り
花嫁に何も残しはしないのです

赤い自転車郵便屋さんがやってきました
封筒のない手紙を渡しました
それはそれはいとおしい
白い白い花婿からただ一言

泣いちゃいけない僕まで悲しくなるよ
その涙はいつの日か僕が君のもとへゆけたなら
それを「嬉しさ」と名付けて気が済むまで泣かせてやるから
だからだからそれまで・・・

花嫁は返事を書きます
静かに返事を書きます
そうして今はまちぼうけのまま



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