詞を書こうという気になったので書きました。 私にしては珍しくお話ちっくな詞です。 まだ短いですけどもうちょっと長くなるかと思われます。
まちぼうけ
待つことに疲れた花嫁は 今日もまたその小さな胸と同じような 小さなビンに涙を落としました ベルはいつまでも鳴らないまま ただ風は退屈な時を運んでは去り 花嫁に何も残しはしないのです
赤い自転車郵便屋さんがやってきました 封筒のない手紙を渡しました それはそれはいとおしい 白い白い花婿からただ一言
泣いちゃいけない僕まで悲しくなるよ その涙はいつの日か僕が君のもとへゆけたなら それを「嬉しさ」と名付けて気が済むまで泣かせてやるから だからだからそれまで・・・
花嫁は返事を書きます 静かに返事を書きます そうして今はまちぼうけのまま
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