彼が帰ってきました。学校がまだあるのにも関わらず。 心配していた私はついひどい言葉で彼を傷つけました。でもそれは心配で心配で仕方がなかったからのことでした。 彼は言いました。
このままじゃお前は俺が帰ってくることに賛成しなかったから。
当たり前。 だから、私は言ったのに。 バカ。
でも冷静に考えれば私が悪いことがわかります。
あの時「寂しい」なんて言って泣かなければよかった。 一人はしゃいでクリスマスを楽しみにしなければよかった。 私が彼の元へいけるほど強ければよかった。 私がいなければよかった。 好きだからそう思うんです。 そう思った瞬間私はボールペンを右手に持っていました。 思いっきり傷つける気はないし、勇気もないからちくちくちくちく左手の甲を先でつつきました。痛かったです。ボールペンは赤い色だったもので生々しく甲は赤く、腫れ上がりました。 あまりすっきりしませんでしたがメールしました。
明日は一緒に過ごしてください。
クリスマスを楽しもうなんて気は毛頭ありません。 一応そういうことにはしてありますが。 だって、楽しめるはずもないでしょう。 とにかく会わなくちゃ何も変わらないと思ったのです。 それでも私はプレゼントを買いました。 彼の大好きなキャラクターのぬいぐるみ。 多分どこかでは楽しくクリスマスを過ごしたいと思っているのでしょう。 おろかです。
彼は私のことが好きなんでしょうか? ひょっとしてあの言葉をみた瞬間にきらいになったのではないでしょうか? 彼は私のことを許してくれたのでしょうか? 今日のことがあってからまだ彼から一度も「好き」や「許す」との言葉を聞いていません。 でもいいんです、全ては明日、わかります。
今日でこの問題にはケリがつくはずです。 どういうわけか涙は止まりませんけど終わりです。 今日初めて私は自分のことを傷つけたのです。 誰からも許されなくなったらあとは自分で罰するしかないのですから。
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