西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2003年03月24日(月) 映像で詩を語る、たけし。『HANA-BI』

さいきんは、ビデオやDVDで日本映画ばかりみています。
三池崇史やら、SABUやら、北野武やら・・・。
んー。たとえば。
ディスタンス。MONDAY。弾丸ランナー。突入せよ、浅間山荘事件。
デッドオアアライブ1と2。キッズリターン。HANA-BI。
天国から来た男たち。GO・・・などなど。

日本映画は、コジャレて、きどったものより、
パワフルで、バイオレンスで、表面は乾いているのに、
なぜか、パスタのアルデンテのように、
まんなかに一本だけ、湿った芯が残っているような映画がすきです。

うわー!すごい、と思ったのは、SABUの『MONDAY』。
思わず、続けて『弾丸ランナー』まで、借りてしまったほど。
笑っているうちに、ちょっと切なくなって、でも
やっぱり最後には、切なさすら、カラっと笑いとばせる不思議な映画。

『HANA-BI』も、ちょっとベタかなーという部分もあったものの、
やっぱり、たけし、うまい!と、感心。
この人の、映像で詩を語るテクニックは、きっと天性のもの。
映像だけで、饒舌に、きめ細やかに語ってしまうので、
言葉も、ときとして、サントラの音楽ですら余計に思えるほど。
やさしさが、自分への刃となって、
キリキリと、自らを傷めつけてしまう主人公が、不器用でいたいけで、泣かせます。


otozie |MAIL