西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2002年01月16日(水) まだまだ映画館、大入り、『ハリーポッターと賢者の石』

『ハリーポッターと賢者の石』を、子連れで観にいく。
子供は楽しんでいたし、感じのいい映画だったが、
私には正直、少々、退屈だった。

その理由を考えてみると。
物語としての大きなドッカーンとした波がなかったことと、
「友情」というテーマの消化の仕方や、「善と悪の対立」のとらえ方など、
スピリチュアルな面における解釈の浅さというか、単純さ。

でも物語の、どっかーんとくる大波がない代わりに、
映像、ストーリーとも、エキサイティングな小波が贅沢に挿入されているので、
上映時間が長いわりに、退屈はしないし、
内面の掘り下げ方のシンプルなところも、子供が主人公の娯楽映画だし、
あえて、そういう路線をとっているんだろう。
子供に「ヒネたまなざし」は必要なかろう、とも思うしね。

それに、さすがシェイクスピアの国、イギリス人俳優の、
ここぞとばかりな、大げさな芝居ぶりは、楽しかった。
そして当然ながら、子役もすごい。
日本のテレビドラマに出てくる一部の若手俳優たちよりは、
確実に表現力は上をいっていた・・・な。

おまけ。
上映前、流された『ET』リニューアル版、予告編。
自転車が飛ぶシーンで、また、ジワっときちゃったじゃないのよぉ。
スピルバーグ、流石。くやしいけど。


otozie |MAIL