西日が差したら枇杷の実を食べよう
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2002年01月04日(金) 謹賀新年。『ホワイトアウト』と『グラディエーター』。

あけまして、おめでとうございます。

えっと。新年は、
WOWOWで『ホワイトアウト』と『グラディエーター』を続けて視聴しました。
すいません、いつもながら、「いまさら」ですけども。

しかし、この二本を同じ日に続けて放送するというのは嫌がらせ?
『ホワイトアウト』に対する・・・。
だって、イヤでも比較してしまうもの。
同じ「娯楽大作」というカテゴリーなのに、クォリティーが全然ちが・・・。

予算が少ないゆえのスケール感の乏しさは仕方ないとして、
(でも、ヘリコプター一台、ツブしてた!)
ドラマの展開、もう少し、なんとかならなかったのかなぁ。

あんなに鳴り物入りのPRをしておいて、これだから、
「やっぱり日本映画は・・・」と言われてしまうのよ。
わたくし、日本映画を応援しているので、残念です。

しかし。この『ホワイトアウト』、私にとっての救いは山田辰夫が出ていたこと。
この人、いいです。
小泉今日子の大昔のアイドル映画『ボクの女に手を出すな』
(ラストシーンがひそかに大好き。中原俊監督って少女を描くのがうまいと思う)
で初めて彼の魅力にめざめたのですが、あの空中に漂っているような存在感と声は、
ちょっと他の日本人俳優には出せないような気がします。
ザ・キングオブ「チンピラ役者」。

そして、話題はかわってリドリー・スコット監督の『グラディエーター』。
面白かったですねーー。
歴史物が苦手な私が、あの長さでも、全然、飽きなかったもの。
まさに、ザッツ・エンタティメント。

とにかくホアキン・フェニックスが、ものすごーくよかった!!!!

昔から、「良い悪役が出るヒーロー物は名作」の定説がありますが、
まさに、この映画がそう。
ホアキンなくして、『グラディエーター』なし。
ホアキンの魅力が、主役の英雄ラッセル・クロウを引き立ててます。

映画の中で、何度も、何度も、暴君役のホアキンが、
「カッチーーン!」とくる場面があるんだけど、
とにかく、その「カッチーーン!」ぶりが、いいのよ。
セリフなんかなくても、顔と空気だけで、画面から
「カッチーーン!」ぶりが伝わってくるの。

その「カッチーーン!」も、ただ「すぐキレるヤツ」のそれじゃなく、
(まぁ、それもあるんだけど)
気の小ささとか、ナィーヴさが、絶妙に入り混じった、
なんともいい感じの、「カッチーーン!」なのよね。

あー、今でも目に浮かぶよ。
ホアキンの「カッチーーン!」顔が。

そんなわけで、ホアキンの「カッチーーン!」ぶりを堪能するだけでも、
この映画、みる価値あり。

※さて問題です。↑の文章に何度「カッチーーン!」が登場するでしょうか。





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