西日が差したら枇杷の実を食べよう
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| 2001年06月04日(月) |
バターじゃなくて、マーガリンな女たち。『クッキーフォーチュン』 |
前回、映画の短髪美女について書いたが、 そういや、先日みたヴィデオ、 『クッキーフォーチュン』のリブ・タイラーも、 ベリーショートで、それなりに可愛かった。
が、しかし、この映画のメインは、 残念ながら、彼女ではないのよねーー。 (パッケージには、ものすごくメインっぽく写ってるけど)。
では、誰がメイン女優かというと、 それは、グレン・クローズぅぅ!!!!。
すごいなーーーーー。この女優。 くせもの揃いのアルトマン映画の中にあっても、 やっぱりひときわ、浮きまくっているその個性。
アメリカンコミックを思わせる、笑っちゃうよなオーヴァーアクトも、 軽さというか、コメディエンヌのセンスがあるこの人なら、 もう全然、オッケー。 いーよ、いーよ、好きなだけやって、という感じ。
あと、このグレン・クローズの、 ↑ホントに嫌な女の役なのよぉ(笑)。自己中心的で。 その嫌な女っぷりが見ていて楽しいの。芸でしょうな。
ちょっと足りない妹役で出ている、ジュリアン・ムーア、 彼女もすごかった!! クラリス役も上手かったけど、全然、こっちの彼女の方が、好きだな、私は。
アメリカ映画の女キャラクターって、 ヨーロッパ映画に登場するそれと違って、なにかこう、 無骨というか、きめが粗いというか、サバサバしすぎているというか、 植物系生クリームみたいで、 ヘルシーなんだけど、もうちょっと、コクがあるといいのに…と、 思うことが多いのだが、 この映画は、そんな「コクのない女たち」の日常が、逆に実に気持ちよかった。
なんでもない日常の中の、非日常的ゆがみや、ユーモア。 そういうもんを、皮肉たっぷりに描かせたら、アルトマン、やっぱりうまい。 このじーさま、人間をナメてるね(笑)。
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