たりたの日記
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この4月より、毎朝ヨガをするようになって5カ月が過ぎた。 いくらそれが身体に良いと分かっていても、朝何時に起きてもかまわない時にはやれた試しがなかった。
それなのに、朝5時に起きて、6時15分に家を出なくてはならない生活の中でだと、不思議と朝10分間のヨガができる。
わたしにとってヨガは単なる運動とは少し違う。 朝起き抜けの身体に空気を通す、身体のすみずみまで酸素を行き渡らせ、目覚めさせる、そんな感じ。
毎日やっていると、その10分間が他のものに代え難い、自分の身体と向かい合う、大切な時間になってくる。
それで、起きてきたら、まず家じゅうの窓を開け、はらりと紫色のヨガマットを広げる。
さて、今日電車の中で読んだ本は『身体知ー身体が教えてくれることー』 内田樹氏と三砂ちづる氏の対談だ。 二人の対談は興味深く、頷けるところが多々あり、わたしが漠然と感じながら言葉にしていなかったことが言葉にされていて、読んでいて充実感があった。
下に抜粋した内田氏の言葉の中に、わたしが朝をまずヨガから始めたい、その理由があるように思えた。この言葉のように意識することはなかったけれど、身体はその事をとうに知っていて、わたしを促しているのだと。
宇宙感覚というのは、自分が生まれる前も、自分が死んだ後も含むような、時空を貫く流れがあって、自分はその「広大なもの」の一つの構成要素であって、自分の前にも後にも「何か」があって、自分もそれにつながっているという感覚のことだと思う・・・・・・・・・・・・・
合掌するのは、宇宙を貫くその一筋の流れと自分の体軸を合わせる、ある種の「アラインメント」なんじゃないか・・・・・・・
宇宙的な無限の時間と、自分が生きているごく限定的な時間が「つながる」感じ、それがカチリと合ったときに、たぶん「絶対的な自己肯定」が到来すると思うんです。
第1章<女は出産、男は武道> p37より内田樹氏の発言抜粋
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