たりたの日記
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7月21日に記す (十二湖散策その2)
<青池〜金山の池へ続く路>

7月3日
朝4時、浅い眠りから覚めるとログハウスの中に鳥の音が満ちていた。 充分な眠りではなかったが、もう一度まどろむよりは朝の森の中へ出かけよう。
シャワーをあび、外に出る。 小雨が降っている。 7時の朝食まで、にログハウスの周辺を歩く。 誰もいない雨の草原の中に立っていたらしきりと涙が出てくる。
朝食の後、今日の散策のスタート地点にバスで向かう。 小雨程度なので、雨具を付けず、スパッツだけにし、ザックカバーを付け、傘をさす。
今日の散策は夏でも人影の少ないという金山の池を目指すコースから始めよう。
青池→金山の池→糸畑の池→菅原の池→沸壷の池→日暮の池→影坂の池→日本キャニオン→八景の池→二ツ目の池→王池 と6時間ほど歩いた。
リフレッシュ休暇村に着くまでの3時間あまり、誰もいない、雨の密林を歩いた。この森に自分一人しかいないのだが、目に見えない何か強く生々しいエネルギーに満ち満ちているのだ。何度も足を止めやってくるものに息をこらす。身震いするような畏れと興奮。 一人で歩く時にしか得られないこの気分がとても好き。
腰ほどにもある雨に濡れたワイルドなシダの中を歩くので、スパッツの上のズボンはびっしょり濡れてしまったが、雨は森を覆うブナやカツラなどの木々が避けてくれるお陰で傘もささないで済むほどだった。
十二湖の地形は3千年前に形づくられたものらしい。 ここ、青池から金山の池への原生林は十二湖の中でも屈指の森と記されているが、しかし何と美しく、命に溢れた原生林だろう。


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