たりたの日記
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| 2008年10月18日(土) |
映画『宮廷画家ゴヤは見た』 |

インパクトの大きな映画だった。普段は買うことのない映画のパンフレットを買ったくらいだから。 この映画の向こうに製作者の並々ならぬ情熱を感じた。この映画が、いったいどのような情熱に支えられて作られたのかを知りたいと思った。
もともと、この映画を見ようとしたきっかけは、夏に見た「コレラの時代の愛」で主人公の男性を演じたナビエル・パルデムがこの映画では神父を演じていると聴き、ぜひ見たいと思ったのだった。
監督のミロス・ファオアマンは「カッコーの巣の上で」と「アマデウス」でアカデミー監督賞を受賞している人だが、学生の頃に宗教裁判についての本を読み、いつか、この事をテーマに映画を作りたいと考えていたということだった。
映画の中の事とはいえ、理不尽な異端審問は腹だたしく悲しかった。 キリスト教会が神の名の下で犯した罪、それを見詰め、諷刺画として記録したゴヤのヒューマニズム。 弄ばれ、裏切られたにもかかわらず、初めて愛し合った男をその死の時まで慕い慈しむ女。 人間の醜悪さと美しさとをそこに見た。
『宮廷画家ゴヤは見た』予告編
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『宮廷画家ゴヤは見た』公式ホームページ
公式サイト
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