たりたの日記
DiaryINDEX|past|will
| 2008年09月17日(水) |
神楽坂のインド料理の店 |
9月15日のこと。 新国立美術館の後、夫と二人、夕食をするべく、都内をあそこでもないここでもないと歩いたあげく、神楽坂へ出向いた。この春、ここの小さなホールに劇を観に行った折、おもしろそうな食べ物屋をいくつか目にしたのを思い出したのだ。
ここにしようと入ったところはインド料理の店「ムンバイ神楽坂」 通りの賑やかさに比べ、店は空いていて静かなのがよかった。メニューも本格的なインド料理。見当のつかない料理の名前は楽しい。
初めて目にする、かわいらしい形に丸まったおせんべいのような(名前は忘れてしまった)アプタイザーに始まり、パリッと焼く上げられた少し甘みのある大きなナン、そして二種類つづ、計四種類のカレーとライスプディング(と思われる)デザート。
店内の落ち着いた照明や絵や調度も気持ちにしっくり馴染み、料理もおおいに満足したが、何より印象的なのは人だった。 インド人の美しく雰囲気のあるウェイトレスの応対がとても心地よかったのだ。視線を合わせ、微笑みながらお互いに交わす会話に血が通っていた。
日本の食べ物屋ではなかなかこうした場面は作れない。お互いにフレンドリーであることを避けようとしてしまうからだろう。文化の違いと言ってみればそれまでだが、ディナーの時間をさらに豊かなものにする要素に、給仕をしてくれるウェイターやウェイトレスとのちょっとした、それでいて忘れられない会話や表情があることを、久し振りに思い出したことだった。





|