たりたの日記
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湯布院駅にバスが着いたのが14時15分。
大分行きの電車まで40分待ち時間があるので、駅で教えてもらった町の共同温泉へ行く事にする。 そこまで歩いて往復20分。 温泉にざぶんと浸かり、汗まみれの服を取り換える時間は十分ある。
その温泉の名前は忘れてしまったが、入ったところに大きな賽銭箱があり、そこに100円投げ込んで入ると言う鄙びた温泉だった。 こういう場合には何とも都合の良い温泉だ。
寄り道を終え、ザックにパーカーにトレッキングシューズという山女の出で立ちで実家の玄関に着いたのは5時を少し回ったところだった。
実は山に登っている途中で母に電話したのだが、心配するので山にいることは言わなかった。 由布岳に登ってきた事を白状し、寄り道を詫びる。
予定していた時間より早く帰ってこれたので母に夕食を用意するには十分時間があった。 わたしが戻ると知って叔父が届けてくれた鹿児島の芋焼酎が待っていた。 また近所の方が作って持って来てくれたお彼岸のおはぎもどっさり。
食事をしながらデジカメやビデオで撮った山の写真を見せると母は驚いたりあきれたり。 父が元気だったら何と言うだろう。 職場の登山グループで良く山行きしていた父のこと、初心者のぶんざいで一人で行動するなどけしからんと怒っただろう。
しかしわたしは、山に登ってくる事で、これから実家で手伝いをするための心の備えができたという気がしていた。 必要な事だと。 実際、山の雄大な景色やエネルギーが内に満ちている。
さて6時30分。 夕食と風呂の支度。 明日は母に付き添い病院へ。 来客もある。
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