たりたの日記
DiaryINDEXpastwill


2005年07月23日(土) 百合子さんのように

そうだ。武田百合子さんのように食べ物の事を書こう。
同居人が水曜日からオーストラリアに出張中なので、食事は実に気侭。

朝食。桃とカスピ海ヨーグルトにミューズリーをかけたものをシリアルボールに山盛り一杯。プロテインの粉末をミルクに溶かしたもの。インドネシアンコーヒー。これはファイルターで濾さないで、細かく挽いたコーヒーにそのままお湯を注ぎ、しばらくして上澄みを飲むというもの。香りが豊かであまり苦くなくミルクを入れなくても良いほど。ちょっとクセになる味。

昼食。家から徒歩3分のところにあるギャラリー喫茶で季節限定のタイ風グリーンカレーセット。とうがん、たけのこ、黄色と赤のパプリカと見た目も美しいカレーはココナッツの甘さとまろやかさが口に広がる優しい味だった。デザートのパンプキンプディングとカフェオレも丁寧な味。

何も一人だからって、贅沢なお昼をしたわけじゃなく、お昼を食べるのも忘れて、帰省用の荷物を作っていると、ここのお店からご招待の電話があったのだ。ここのお店に我が家の茂りに茂ったローズマリーを提供しているので、前からお店にどうぞと声をかけていただいていたものの、なかなか機会を作れないでいた。店は8月はまるまる休業となるから、実際今日を逃せば9月まで行けない。荷物をそのままにして、バッグに山の本と、武田泰淳集を入れてお店へ。

木々や様々な下草が生えている大きな庭の中にあるその喫茶店はガラスの壁がそのまま庭に向かって開かれている素敵な空間だ。店はグループの女性客で埋まっており、静かというわけではないが、植物の静けさが広がっているせいか、あまり気にならず、ゆっくりと食事を楽しみ、しばし読書に没頭した。
「あ、いけない。座れないで待っているお客がいる。わたしはお金も払わずにご馳走になっている身分だというのに・・・」
あわてて席を立つ。
オーナーの女性がわたしが教会学校の奉仕をしていると知って、自分も小さい頃キリスト教の幼稚園に通っていてその影響は大きいから、大切な仕事をなさっているのですよと励ましてくださる。

夜はできればラテンのクラスに出たいと思っていたが、まだ風邪が抜けずにふらふらするので断念。それに、帰省の準備や教会学校の準備も時間がかかりそうだ。
で、夕食。やるべきことをすませてから焼酎とともになんて考えていたら、うんと遅くなりそうだから、7時頃とりあえず、冷凍の石焼ビビンバを炒め卵を加えたものを食べる。

夜食。教会学校のお話の準備が終わったので、風呂に入った後、数日振りに焼酎を飲むことにする。九州の叔父から届いた芋焼酎。「百年の孤独」で有名な黒木酒店の「ひとり歩き」。つまみは焼きナス。お隣のおじさんがさっき持ってきてくれたとれたばかりの元気のいい小ぶりのナス、これを4本、縦二つに切って、オリーブ油で両面をこんがり焼き、バルサミコ酢と醤油を垂らす。

この日記、同居人はオーストラリアで読んでいるだろう。そして、わたしが怖い夢ばかり見て眠れなかったと電話口で訴えたにしては一人でけっこう楽しそうにしてるじゃないのと思っているに違いない。
しかし、実際、眠るのは恐怖。どこででも熟睡してしまうわたしは図太いと思われているに違いないが、独りで眠る夜はほとんどの場合、怖い夢を見て不眠症に陥る。困ったもんだ。


たりたくみ |MAILHomePage

My追加