たりたの日記
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2004年12月18日(土) 闘う人の言葉を聞きに

今日は午前中、よしやさんの納骨式に出た後、その足で、新御茶ノ水駅の総評ビルに向かう。
友人の島田雅美さんが多田人権賞を受賞し、授賞式と講演会に参加するためだ。
2階の会議室に行くと、背中にスローガンを書いたジャンバーにバンダナという、いつもの闘争スタイルの雅美さんが、これも30年近く変わらない、満面の笑みで迎えてくれた。

しかし、講演の彼女の言葉は激しく、強い。時に怒りに震える。わたしは何度か、涙を拭う。
キリスト者としての自分の信仰をはっきりと表明するものの、彼女はキリスト者の中にあっては、教会にあっては孤独だ。しかし、彼女を見ていると、キリストにある生き方はかくあるべきだという気になる。弱い者のために、社会の間違いを正すために自分の生涯をかけて闘おうとしている彼女にはこの世的な成功や見返りをいっさい勘定に入れない、きっぱりとしたすがすがしさがある。
「あなたたちは間違っている!」
そう叫ぶべき場面で、わたしはことごとく目をつぶってはいないか。
自分の身を守ること、人との関係を穏便にやりくりするために終始してはいないか。
そういえば、今日電車の中で読んでいた角田清文氏の評論「相対死の詩法」でも、<詩人の使命と節操>という章で、その事を考えさせられた。角田氏にとって、詩人と宗教者はある意味同じような使命を担っている。塩の働きとわたしはそれを呼ぼう。塩としての働きを担う者であれば、自分を売り渡してはならないのだ。

わたしはいつの間にか、そういう「熱狂」を置き去りにしてきた。
信仰について、キリスト者としての歩み方について、考え直す時が来ていると
今日の2つの会を通して痛切に感じている。

教会暦では今日でアドベント(待降節)が終わり、明日がクリスマスだ。


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  <gooニュース 朝日新聞の記事検索サービス >より転載

2004年12月09日(木)


靖国参拝違憲訴訟原告らに多田人権賞


 少数派の労働運動や人権擁護のために尽力した故多田謡子弁護士の遺産を中心に設立された「多田謡子反権力人権基金」(代表、佐伯千仭(ちひろ)・立命館大学名誉教授)が9日、第16回多田人権賞受賞者を発表した。

 受賞者は、小泉首相靖国参拝訴訟の原告で大分市の市民運動家島田雅美さん=福岡地裁が4月に違憲判決を出した▽郵政4・28訴訟原告団=時間外労働拒否闘争などに参加し、79年の年賀状配達の混乱を理由に懲戒免職処分を受け、今年6月に東京高裁で処分取り消しを勝ち取った▽「Tシャツ訴訟」原告団=死刑囚への寄せ書きTシャツ差し入れ拒否への抗議など、獄中者の待遇改善を求めて裁判闘争を続けている。受賞発表会は18日午後2時から、東京・総評会館で。講演などがある。


たりたくみ |MAILHomePage

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