たりたの日記
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日記が滞っていました。 それで今日はまとめ書きをしていて、これで4日分の日記です。 さすがにもう疲れてしまいました。 でも、このことだけは書いておこうと思います。
いつか「メメント・モリ」と題して書いた日記に登場する、Y先生を、同居人といっしょに病院へ見舞いました。
去年はカール・バルトの「キリスト教倫理学総説」の2冊めを翻訳され、その続きの翻訳に取り組んでおられた矢先に骨折され入院されてしまいました。 しばらくお休みしていたダンテの「神曲」の講義を再開して下さることになっていたのですが、その直前のことでした。
これまで長い間、それこそ寝食の間も惜しんでドイツ語の神学書を翻訳され続けてきたY先生。今は病院のベッドと車椅子に在り、気がかりな仕事も続けることができずにどれほど無念なことだろうと胸が塞ぎました。
あまりに難解で、半分ほど読んで止めていたバルトを今夜は取り出しました。 テーブルの上に置いて、Y先生のことを覚えつつ、一日に1ページでも読んでいこうと思います。 本を手渡して下さる時、「じっくりと繰り返し読んでいくならば、これはあなたにとって最上の書物の一つになるでしょう」と言われたY先生の言葉を、わたしはしばらく忘れていました。
祈ることより他何もできません。せめて、良い読者であろうと努めること。
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