たりたの日記
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こういう事は人に公開することでも何でもないけれど、わたしとしては書き残しておきたいこと。
10年間使ってきた、オーブンレンジがある日突然死んでしまった。 5日ほど前のこと。 二つお皿におかずがあって、一つ目の皿を無事に暖めおわると、そのままスイッチが切れてしまった。 冷たいままのおかずはどうにもならず、わたしは冷たいままで食べた。 ああ、当たり前のように使ってきたものの、昔は冷たい皿を暖めることなどできはしなかったのだ。 しかし、なんと淋しいものだろう、冷たい皿のおかず。
このオーブンレンジ、目を閉じたまま、うんとも、すんとも動かない。 これまで一度たりとも病気になったことのなかったこの頑丈なオーブンは当然、医者へ連れていった事もなかった。 何度も調子が悪くなる他の電気製品は修理に来てもらったり、部品を変えたりしたものの、このオーブンが使えなくなるなんて考えてもいなかった。 まるで、不意打ちの突然死だ。
東芝のサービスセンターに電話する。
「それはヒューズが飛んだことが考えられますね。10年ですかぁ〜。まだ、辛うじて部品がありますから修理は可能ですよ。しかし、ヒューズが飛んだということは、どこかに悪い部分があって、そこが大変なことにならないように、いわば、危険を守る意味でヒューズを切ったわけですからね。どこか老化している部分があるということですよ。調べてみないと。ま、修理は最低一万円はかかります」
ネットで新型のオーブンレンジを調べる。
今使っているものより、外側はより小さく、庫内はより広く、電気の消費量は半分で、しかもいろいろと便利な機能が付いているものが28000円で買える。10年前に支払った金額の半分以下ではないか!確か当時、7万円以上払って買ったというのに。
どう考えても修理するより、新品を買うのが良さそうだ。それにないと日々困るもの。よし買おう!後は古いオーブンを引き取ってもらえ、さらにネットで買うくらいは安いものがあればいい。
電気屋へ行く。
ジムの近くの電気屋に、ネットでねらいをつけていたオーブンレンジが29000円で売っていた。古いオーブンは1000円で引き取ってくれるという。 これで決まり!
今日、我が家に新しいオーブンレンジが入った。 新しいオーブンを車にのせて帰る道すがら、ゆっくり別れを言ういとまのないまま、電気屋に置いてきた古いオーブンの事が思われて、悲しくなった。
せめて、ここに感謝とお別れを。
ありがとうオーブン。 さよならオーブン。
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