たりたの日記
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2004年01月12日(月) テゼ共同体の祈りの歌が流れる朝

もう13日の朝なのですが、夕べは日記を書かないまま寝てしまったので、今書いています。マキさんから送っていただいた、たくさんのCDやビデオの中から今朝はテゼ共同体のCD「テゼの音楽と祈り」を聴いています。深い部分に浸透していくような音楽、また、それは、広がってゆくような明るさに満ちています。そう、光りのよう・・・

テゼ共同体というのは、フランスの田舎にある、越教派のコミュニティーで、そこからたくさんの祈りの歌が生まれ、世界中に届けられています。もともと第二次世界大戦のさ中、25歳のブラザー・ロジェが和解を祈って、東部のほとんど人がいない村にホームを作ったのがこの共同体の始まりです。

わたしがテゼに出会ったのはもう20年以上も前になります。フランスから一枚の絵葉書が届きました。それは、郷里を離れて同志社大学の神学部へ行った
後輩のT君からのものでした。大学を卒業した後、すぐに牧師にならずに、独りフランスへ渡り、そのテゼ共同体で暮らしているという便りでした。

その後、Tくんは牧師になり北海道の教会で働くようになりましたが、T牧師を通して、都内で行われているテゼの集まりを紹介をしてもらい、何度か四谷のイグナチオ教会で行われていたテゼの祈りの讃美の集いに参加しました。

今では、テゼの歌が教会学校のこどもさんびかにも入っていて、先週の教会学校ではグロリアという短いフレーズの讃美歌を輪唱にして歌ったりしたのです。

CDからは、その時、見知らぬ方々といっしょに歌った讃美歌も入っていて、その時に覚えた深い感動が甦ってきます。ブラザーの指揮で、とても単純な旋律を繰り返し歌うだけなのに、歌がずんずん変化していくのです。
あの時、そこにいる、ひとり、ひとりの祈りの歌がいくつもいくつも重なりあい、うねりあい、大きな祈りの渦のようなものが沸き起こっているような感覚を覚えました。


Confitemini Domino (主よ満たしてください)

♪主よ、わたしたちの心をあなたの平和で満たしてください、

♪主よ、あなただけが聖なるおかたです。

昨日はずっと書いていました。まず、父のことを書いたエッセイのリライトをしてしまおうと、はじめのものから順に手がけて行きました。その作業をすることで、ちょうど数年前父のことを1週間書き続けた時のように、父のことに気持ちがとどまります。祈りが生まれます。

本にするとなると、なんだか、あまりに自分の書いているものが頼りなく、自信のなさに気持ちが沈みがちになるのですが、もともと祈りからはじまったこの日記、祈りの中で、この仕事を続けていきたいと思います。今は見えない方向も、きっと与えられることでしょう。





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