たりたの日記
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| 2004年01月01日(木) |
二人きりの新春のテーブル |
大晦日の団欒と元旦の朝のテーブルは夫とわたしの2人だけだった。 次男は九州、長男は友達や彼女とカウントダウンパーティー。
思い返せば、2人だけの元旦というのは初めてのことだ。 結婚したばかりの年は弟が大晦日から泊まりに来てたし、翌年は赤ん坊が一人、その2年後にはもう一人加わり。それ以降は少なくとも4人で新年のテーブルを囲んでいたから。
それでも、いつものように正月のテーブルセッティングをすると気分も改まって、けっこう優雅な新春のテーブルになった。今年はお試しにデニーズのおせち2段重ねを注文していたので、なかなか華やかだった。味もまあまあ。どこそこのホテルの高級おせちなんて食べたことないから味の比較はできないが、わたしの作るものよりやや劣る程度(すごい自信ですね)。しかし、後でテーブルにやってきた青年Hは、「さすがプロの味、やっぱうまい」などとぬかす。
買ったおせちは確かに見た目は絢爛豪華だけれど、何せ量が少ない。確かに 25種類も詰めるとなれば、かまぼこ5切れ、伊達巻3切れというのは止む終えないが、これはちょっとさびしい気がする。いつもの生協のおせちセットも買っておいてよかったし、筑前煮、数の子、なます、黒豆はいつも通りどっさり作っておいて良かった。でも一人で3人前は食べていた次男が今年はいない。いったい誰が食べるのだろう。明日、世田谷の伯母のところへはおせち持参でご挨拶に行くとしよう。
最近、我々はバカ食いをしなくなったせいか、おせちを一通りつまんでお酒を飲むと、もうお雑煮はとても食べられないので後まわしにし、夫は自分のHPを立ち上げるべくPCに向かい、わたしはゴザンスのテーマ「めでたい話」を書くべくやはりPCに向かう。向こうの部屋とこちらの部屋でカシャカシャとキーボードを打つ音だけがする静かな元旦の昼下がりだった。
「めでたい話」はすでに「誕生」というタイトルで出産の場面を書いていたが、新年にはちょっと重すぎると思い、投稿するのを見合わせていた。新年を迎えてみると、どこにもほっかりした正月気分というものが漂っていて、やはり出産風景はいくらめでたい話だといっても、ちょっと生々しすぎる。
ノートパソコンを広げたテーブルはまだ新年の装いのままだ。そのテーブルの様子を描写してみる。視覚的なものを言葉でどれだけ表現できるだろうか、単なるディスクライブではつまらないからそこに昔の記憶を織り交ぜる。
手で作り、目で楽しみ、文章にしてそれを記録する。そう、書くことの目的のひとつは記録だ。記録を読み物としていかに美味しく料理するか。この文章ははたして美味しく書けているだろうか。
「新春のテーブル」は空の鳥と野の花とからどうぞ。
新年早々、食べ物の話しで終始してしまいました。 読者のみなさま、どうぞ今年もたりたの日記、ご愛読のほど、よろしくお願いします。みなさまにとって2004年がすばらしい年となりますように。
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