たりたの日記
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わたしは退屈なことが苦手。 同じことを延々と繰り返すことが苦痛。 だから日常にも色々と変化を持ち込もうとするらしい。
今朝は寒かった。自転車をすっとばしながらジムへと急いでいると途中でスパンと広がった場所へ出た。道の両脇には畑が広がっていて私の他には誰もいない広々とした空間。やおら自転車を降り、聞いていたキャロル・キングのLove Make the World を止め、携帯を取り出す。ふと、会ったことのない友人(この場合メル友とかいうのだろうか)に、この場所の空気を伝えようと思ったのだ。 「元気?今自転車でジムへ行くところ。まわりになあんにもない畑の中の道を歩いてるよ。」
不幸なことにわたしは自転車に乗っては傘をさすどころか、鼻をかくことさえままならないのでよく若者たちがやっているように携帯で話しながら自転車をこぐことなんざぁできない。それで片手でハンドルを握り自転車を押しながら話をする。同じ景色が変化し、日常が少しだけ別のものになる。
さてジムでのラテンとファンクのクラスはそのステップがかなりチャレンジングなのが実にわたしの性に会っている。瞬時にインストラクターの動きをキャッチし、真似なければならない。リズムはとにかく速い。身体よりもむしろ頭の冴えが問われるような気がする。そもそもわたしの身体のリズムは非常にゆっくりしたもので、片手で自転車をこげないほどの運動神経しか持ち合わせていないのだから、リズム感と集中力を精一杯動因しても、くるくる回るステップなどになるとどうにもだめ。しかしながら、最近はだぶだぶのトレーニングパンツとLサイズのTシャツをやめ、ぴったりしたブーツカットのパンツにおへそが見えるほどに短いスリーブレスのウエアーで決めているから、前みたいに初心者モードには逃げ込めない。多少もたついても乗れるところはびしっと決めないと格好がつかない。そういう意味でもつとめてへそ出しのウエアーを着ることにしている。
木曜日の一番退屈な仕事であるアイロンかけをどのようにクリアするかということについて、今日は新しい試みをやってみた。いつもアイロンをかける時は普段いっさい付けないテレビのスイッチを入れ見ながらかける。しかし、そんなことをしていては今日のノルマの発声練習の時間が取れない。そこでアイロンかけと発声練習を組み合わせることにした。ピアノでスケールを弾きながらアアアアアというわけにはいかないから私のテーマ曲ともいえるキャロル・キングのLove Make the World をかけ、彼女の歌に合わせて、同じフレーズを歌ったり、ハーモニーやオブリガードを付けたりして自分の必要な音域の声を出す。歌い続ける。もちろ手はアイロンをかけながら。CDが一回りする間に7枚のシャツのアイロンかけができ、発声練習のみならず、ハーモニーを即興でつける練習もでき、なによりノリノリでかなり興奮した。
そうね、心配といえば近所の評判かしら。 ピアノを弾きながらアアアアというのはいかにも練習という感じて大目に見て(聞いて)いただけたとしてもCDをがんがんけかながらそれに合わせて一時間もシャウトするのを人は練習とは見ないだろう。いったいどうしちゃったんだろうと心配などされないだろうか。そんなことがちらっと頭をかすめた瞬間、ピンポーンとドアベルが鳴る。「あちゃ、いよいよクレーム」とCDを止めて、神妙な顔をしてドアを開けると、そこにいたのはお隣のぼうや 「回覧板で〜す」 ほっ。。
さて日記を書く間に豚汁も煮えたようだ。
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